感想一覧

[一言]
王太子が湖で神様と交信するシーンが神秘的で綺麗でした。

[一言]
詩を口ずさんでしまうほどの美しい風景と、緩やかに穏やかに紡がれる日々が結び合う優しい恋。作品そのものが装飾された小箱から響くオルゴールの音色のよう。派手ではないし華やかでもないのに、ふと思い出すような。

作中で語られなくとも聖女とシーラ、第三王子とルイスも良い関係だったのだろうな、と察せられるのが良いです。王太子夫妻も良い方たちのようで、国のトップがこんな方たちならばきっと良い国なのでしょう。

シーラが、王太子が湖に詩を奉るシーンがまた素敵。かつての文官の思いを込めた詩が、戻るべきところに戻ったのだなあと。

お伽噺のようで、しっかりと生活している日常にも連なっていて、観光客として訪れたい（景観もホスピタリティも食事も満足できそうで絶対快適に過ごせそう）です。

[良い点]
不思議な感触のある話でした。静かで豊かな世界の、ひんやりした誠実さが感じられるような話というか…熱くない熱があり、それがとても好ましく思えます。
ちらちらと垣間見える王子たちとそのパートナーの色恋沙汰のお世話をする人たちの気遣いになるほどなー！！と思われるところがあって、そこがこの話の透明感に色をつけているように思えました。
[一言]
湖が綺麗ですね…！どこかモデルはあるのでしょうか？湖面に風景が逆さに写るのは本当に美しいのでしょうね…！いろいろな湖の湖面を思い出しました。