エピソード86の感想一覧

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[一言]
結局ミリィは、「ルイスに見向きもされない」と知った時、彼を諦めれば良かったのですね。そうすれば少なくとも、それ以上悪くならずに済んだ。

別の作品で、ヒロインに転生しながら、同じように"推し"を諦められず、結果として地獄の苦しみを味わったキャラがいました。
そのキャラは、ミリィと違って『罪』は犯さなかったため、失恋だけで済んだのですが……。

ミリィの場合は、嫉妬と逆恨みから超えてはならない一線を超えてしまい、ゆえに自分の人生を台無しにしてしまった。もはやまともな生涯は望めないでしょう。
実家からも縁を切られるでしょうし、『一生修道院に閉じ込められる』程度で済めば、まだ良い方でしょうね。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
ミリィは『100%自業自得な女性』を目指して書きました!
自分が選ばれるはずと過信して、何かを諦めることもしなければ、そのための努力もしないけど、自分の不幸は人のせい!
という、身近にほしくないタイプですね。
自業自得で身を滅ぼした彼女ですが、自業自得ですからね……
最後まで反省もしてないので、誰からも好かれるはずがないですね……本当に自分から不幸になっていってます。
いつか反省ということができる人間になるといいですね。来世かもしれない。
[気になる点]
皇帝1人殺しただけで崩壊する国家がこれまでどうやって存続し得たのか?

行政、軍事、警察、知恵を奪って作った近代的な工場群の運営者・技術者。
これら全てを皇帝1人で担うことは不可能であり、相当な数の協力者(=上層部)がいたはず。
皇帝の悪政に協力してきた人は、虐げられてきた民衆から深く恨まれており、新政権で処刑等の厳罰に処されるのは明らかなのに、ほぼ無抵抗なのは不思議です。

「皇帝が強力な魔術で洗脳していた→皇帝が死ぬと洗脳が溶ける」ならまだしも、作中そのような魔法の存在を示唆するような説明はありませんから、この世界はやはり乙女ゲームなのでしょう。
これだけ無慈悲な悪政を行うには、民衆の抵抗を実力で排除する力が必要不可欠であり、強力な軍・治安警察が帝国全土にはりめぐらされていたと考えるのが妥当です。
その人たちは、皇帝のためではなく、新政権に自分たちが処刑されないために、その軍事力を使って死にものぐるいの抵抗をするのが当然だと思います。

にも関わらず、ほぼ無抵抗。
反乱が起きるはるか以前から皇帝を見限っていて、最初から反乱軍に与していたとしか思えません。
農民から農産物を徴税、あるいは掠奪する役割を担う官僚・軍人・警察の支持を失えば、皇帝たちは食糧を入手出来ず、皇城の中で飢えることになります。
反乱軍が蜂起するよりはるか前に帝国は自滅している方が自然です。

要するに、こんな感じです。
①反乱直前まで官僚・軍人・警察の支持に支えられて国家運営していた
 →新政権と旧政権残存勢力の間での内戦勃発は必定
②はるか以前から支持を失っていた
 →とっくに帝国は自壊していてしかるべき

あと、この帝国がどうやって建国されたのかも気になります。

一般人より転生者の方が前世の知識があって優秀なのに、なぜ一般人(皇帝は転生者じゃなくて一般人ですよね)側が転生者を一方的に搾取する国家が成り立ちえたのだろうか?
逆ならわかります。
ヨーロッパ人がアメリカ大陸を「発見」した後、先端技術でネイティブ・アメリカンを虐殺し収奪の限りを尽くしたように、転生者が前世の知恵を使って一般民衆、国、文化を蹂躙する方が、むしろありがちな事のように思えます。

あるいは、転生者第一世代がそのように振る舞い、このままでは民衆全てが奴隷のようにされる、そんな状況で転生者に反乱し勝利した民衆により建国されたのが帝国だとしたら、帝国における転生者への敵視や差別意識も理解できます。

とは言っても、現在の帝国は転生者だけでなく一般民衆も搾取してますから、どのような角度からも肯定し得ない状態ですが…
[一言]
恋愛小説として大変楽しく読み進めてきましたが、国家機構や国家の興亡の話はやや荒削りな印象を感じています(なろう版だけ読んで書籍版読んでないのに、なろう版だけの印象で大変失礼なことを申し上げてすみません!)

色々書いてますが、ほんとうにこの作品大好きなんです!
興味無い作品なら、こんな長文書けないですもん。

第二部完結前になんですが、第三部でアリスのあまぁい恋愛ストーリーが読めたら、とっても幸せです!
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