感想一覧

[良い点]
　かなめが昴の元で得た平穏な日常にホッとします。ただどうにも不穏な気配が漂っていて、二人の約束もあるだけにいつこの緊張感が弾けるのかドキドキしながら読み進めました。
　嬉しい気持ちの伝え方もわからないという描写だけで、かなめの半生が容易に想像できます。
　だからこそ、かなめの出自が判明した後も「君は人だ」と寄り添ってくれる昴が、彼女にとって大きな支えなのが伝わってきて心温まりました。
　二階を掃除する理由など、昴は肝心な言葉が遠回しなので、関係の進まなさがもどかしいですね。ですが家族の事件から彼が大切な人をつくる事に臆病になるのも当然に思えて、二人らしいペースで幸せを掴んでほしいと切に願います。
　素敵な作品をコンテストにご応募いただきありがとうございます。