感想一覧

[良い点]
面白かったです。

強欲な者たちが強引な手段で形にした表側と、それを逆手に取った裏側が上手く噛み合ってそれぞれが望む結果を手に入れた訳ですね。
しかし、強欲な者たちはいつしか綻びが生まれたようで。

国内に居ては安全とは言えないので、国外追放にしてくれて良かったね。
王族と言えど、孤立させられれば無力なもの。
ハロルドとエルティルが幸せになって良かった。
いろいろと乗り越えて、捨ててきた二人だから、質素ながらも温かい幸せに感謝して大切にできるのでしょう。

[良い点]
とっても読みやすい。

興味深く読める点も素晴らしいと思います✨ありがとう❤️。

[一言]
ラストを変更されたと拝見して、最終話を読み返してきました。
カエサルが母の王妃を断罪する展開、すごく良いですね！きっと王妃にはこれ以上ない絶望になったことでしょうね。何しろ息子のために(と言いつつ多分自分のためだけど)やった事で、その息子から断罪されたわけですから。

王太子に過ぎないのにどうやって王妃を断罪したのかとか、罪状は何なのかとか、どうやって国王に認めさせたのかとか、書かれてないので想像が膨らみます。まあ多分上位者である王妃を追い落としたのだから、きっと色々と暗躍したんだろうなあと(笑)。市井に、というか隣国にまで情報が出回ってるくらいだし、王家そのものも大打撃だろうなあ。
そしてカエサルが色々と知ってしまった＝ルーティナも真相を知ってしまったということで、ふたりも地味にハロルドを放逐したことを後悔してそうです。兄の、当時の婚約者の窮状を何も分かってやれてなかった、ってことですからね。



王妃にざまぁが欲しいとは確かに言いましたけど、この展開は想像を超えてました。この加筆で物語が綺麗に締まって、よりハッピーエンド感が増したと思います。
ありがとうございました。素晴らしかったです！

[良い点]
自分たちを傷付ける全てを「捨て」て、ハロルドとエスティルが自由と幸せを手に入れたこと。
ざまぁが欲しいところではあるけれど、ふたりにとってはそんなものより大切な未来を手に入れたんだから、そこはもういいでしょう！
[気になる点]
とはいえ王妃にだけはざまぁが欲しかったなと。いくら自分の息子の地位を盤石にするためとはいえ、毒を盛ったり「聖女」を襲撃させたりするのは明らかな犯罪行為なので。
犯罪者が自分の罪を隠したままのうのうと生き延びる展開なんて現実でもままあることだけど、やっぱり物語の中でくらいはきちんと白日の下に晒されて破滅して欲しいなあ、なんて思っちゃうんですよね。
(あくまでも個人的な願望です)