感想一覧

[良い点]
幸福の目標は自分自身が決めて自分の意思でそこに向かって到達し味わうものだと思います。
その意味では無理して悟る事により煩悩を消して穏やかに余生を過ごそうとするのは、個人的にはどこか苦悩からの逃走の様にも捉えられしまいます。
これは自分がそれをせずに生き続けているからそう言いたいのですが。
その意味では「欲を捨てて草花の如く生きなさい」などは、余生短い人間からさらに生きる気力を奪ってしまうように思えて、こういった高潔な人間性へと至る事こそが人間のあるべき姿と言う観念に対する疑義を提示するのはとても有用的な事だと思えます。
[一言]
個人的には欲はその人の年齢に見合った、もっと言うとその人の活動力に見合ったものを持って、その為にその人なりの精力的な活動をすれば良いだけだと思います。
「この年で」や「周りから何と言われるか」等は当然ある不安でしょうけど、そこを突破出来れば驚くほど自由で楽しい人生があるはずです。
そしてその自由とは決して奔放な若者的ではない、年を重ね人と関わり続けたからこそ知る塩梅のよいそんな自由を持てると思のです。