エピソード421の感想一覧

「上に立つ者が毅然とした態度を取らなければ、下の者はついてこない。

　けれど、何一つ失敗しない人はいないし、厳しいばかりでは立ち行かなくなる。

　そういう時に領主を宥め、恩赦を提案するのは妻の役割だ。高貴な女性が夫の怒りを宥め、慈悲深く振る舞うことで、夫は妻の顔を立てるという名目で寛大な判断を下す大義名分を得る。」

これが、それぞれの役割、というものなのですね。

メルフィーナは、不得手な役割を頑張っている。それを緩和してくれたコーネリアは、よほど周りが見えているのでしょう。
気持ちだけで動いて、いつでもうまくいくわけじゃない。
役割も大切だと諭された気がします。

まぁこの世界の場合単純な跡取りじゃないもんなぁ。　次代の戦力に直結する訳で、むしろ一夫一妻とか馬鹿じゃね？　レベルだし、現に公爵家は消えかけてた訳で

>　貴族が甘い顔をすれば威厳は簡単に損なわれてしまい、不正の種をばらまきかねない。そうしたものに対して上に立つ者が毅然とした態度を取らなければ、下の者はついてこない

それはそうなのですが、いままで甘い判断ばかりしていて毅然とした態度なんてほとんどとったことがなく
必要があるときも執政官が厳しくしてメルフィーナはそんな立場になかったのに
突然、ここで苛烈な威厳のある態度とか言われても違和感

今回の件に比べればメルフィーナをさらった脱走民のほうがよほど苛烈に罰しないと威厳が保てないハズ

今回は館の使用人が騎士が入ってきたのをみただけだし人払いもしたからアレクからの危急の使者と周囲にごまかせなくはない
けれど誘拐は村中に知れ渡ってたのを許して村にも変え入れてるし
そういった行いも含めそもそもメルフィーナの周囲の人は毅然とした態度しなくてもついていく関係性(村人含め)になってて
そのためにあえて執政官が厳しい態度とった話があったのになんだろう、今回の話はちょっとピンとかない

ヘルマンが後妻を娶ってから実際に妊娠させたのは2年後。
前妻に対しては、離縁して3年後の現在も前妻の状態を把握している。
つまり離縁して大金出して神殿に送って終わり、でもなくずっと気にかけている。

そういう慎重で責任感のあるタイプが、追い詰められたとはいえ大きく逸脱したなら、
アレクシスに直訴しなかった何らかの理由があったのかなと思ってしまう。

妊娠と魔力による体調不良、おそらくまず神殿で診てもらってると想像すると、
今回の件、神殿が裏で絡んでないか？と。
ずっと神殿(と教会)を警戒して眺めてるからすぐに疑ってしまう。

重苦しいなか、オーギュストとセドリックの剣談義？が癒しパートでした。

ヘルマン夫妻はアレクシス&メルフィーナのIFの姿ですよね。
もしウィリアムが無事生まれていなければ彼らがこうなってたという（そしてそこにマリアはいない）。
あるいは未来のウィリアムの姿か。
北部に生きる彼ら彼女らが心情としては無下にしたくないのもわかります。他人事じゃないんだもの。
これだけ信任の厚い騎士が暴挙にでたということは、EP77で述べられたように救いと言う名の毒にヘルマンはあの荒野で侵されてしまったということなんでしょう。

政治的な落とし所はアレクシス待ちとして、マリアは最終手段にして現行で取れる手段を検討したいとこですね。
みんなの良いようになって欲しいよ～ぅ。

ヘルマンの壊れ方が、徐々に壊れていったクリストフを彷彿とさせて胃がぎゅってなりました。辛い。アレクシスのトラウマ直撃なのではと、次回か次々回にはエンカー地方に到着しそうな公爵様のメンタルも心配…。

メルフィーナもマリアがいればアレクシスの子を産めるの分かってるのに敢えてそれは避けているわけだし、ここでマリアが解決しちゃうのはちょっと違うし、でも目の前に苦しんでる人がいるのに放置も無理だろうし。辛い。

ユリウスがすでにアイディアを持ってるといいのになあ。あとは（言い方はアレですけど）ヘルマンの妻で試して確認できれば…。

呪いのような北部の事情が解決に向かいますように。

もうメルフィーナがエンカーの女神ならコーネリアは領主邸の聖母ですよ。なんというか甘えさせてくれそうで、でも根性もあって。

ヘルマンもこれまでにもう少し人物描写があれば、「あの真面目で冷静な人格者のヘルマンがよもや！ここまでするとは、いかばかりか！」と、ギャップ効果で感情移入も出来たでしょうが、いかんせんただの随伴騎士としか見てこなかったものですから、そりゃ同情よりもヘイトが向いてしまうんでしょうね。
事が収まったあかつきには、ヘルマンは表向き処刑にでもしておいて、以降は陰でマリア直属の護衛や密偵として従わせるようになるのかな。

今気がついたが、マリアがいればメルフィーナはアレクシスの子を安全に孕めるって事なのか。

女領主は大変ですね…
きっと塔イチの頭脳がいい具合の落とし所と言い訳を捻り出してくれるに違いない。そのあとは政治力でしょうから、そこはもう公爵様とメルフィーナ様の得意分野ということでなんとかひとつ。

先ごろ覚悟完了してきたオーギュストならともかく、異世界拉致被害者のマリアの背負う荷があんまり重くならないといいですね。

いやいや。
男性に対するハードル上げすぎる感想が多いこと……

それはともかく、この状況「ハリソンは近い将来のアレクシス　「もしくはもっと未来のウィリアム」と考えられるんですよね。
で、いざその時になったらたぶん対処のしようがマリア以外なくて、彼女がいれば大丈夫だけど……となる。
これは奇貨ですね。ハリソンの奥さんには申し訳ないですが。
メルフィーナがやることは、今までのスタンスと変わらず……かなと。

なお、自分がその立場になるとはあまり考えず、ウィリアムの奥さんのために。とか思ってそう。