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結構面白い。こちらもやはり設定が良い。
しかし、人間関係周りがやはり微妙かも。
現状、一族に従うインセンティブが皆無な主人公が島から帰れてさえしまえば瑞穂の護衛にわざわざなる必要性がないし、彼女が当主になるために力を貸す理由がほぼないんですよね。
出してくれた恩義もあるでしょうが、（実態は違う様だが）主人公からしたら彼女も裏切り者ですし、6年も閉じ込められて醸成された心の傷は今更誤解でした私は助けようとしたんですで済むものでもないと思います。
その六年という重みを軽視するような刹那の絡み方もどうなんだろうと思いますし、この二人に関しては味方なんだろうけど、味方甲斐のない人物だなと思います。
本人的には重くならない様にみたいな気遣いなのかもですが、その割には六年閉じ込められたから怒るのは当たり前の海人に、「アンタねぇ！？　いい加減その口の利き方やめたら！？」とキレる始末ですし。

しかも現状描かれた力関係的に海人が里の面々の実力を軽く超えてないと島が死地である、ジャイアント・ブラックボアがその中でも群を抜いて強い魔獣であるという部分の辻褄が合わなくなるので、そうなると里の人間には海人の行動は止められないわけで、帰ってこれたら里の足並み関係なく力だけ奪い尽くしてさっさとおさらばするのが妥当と思ってしまう。

修行して強くなったりとか、桐生の存在とか、心氣顕現とか面白い要素は沢山あるけど、里と海人が関わるべき理由がなさすぎるところが残念。