感想一覧

[良い点]
　『悪役令嬢もの』でどんなに足掻いても破滅回避に失敗してしまう状況に独創性があって良いですね。
　幸せを掴むため原作改変を試みるもうまくいかず、それどころか、自分と無関係なところにまで影響を与えてしまったと悟ったアリアの後悔と混乱が胸に刺さりました。
　その後、『竜の国の物語』の呪縛から解き放たれたアリアが自らの意思で戦うのが熱かったです。戦闘の際には各々の強さや想いが思う存分に表現されていて、手に汗を握る迫力でした。
　アリアが自身に差し伸べられたサリィの手の温もり、そしてナルカミとの縁をジークへ繋いでいく流れが美しかったです。
　後日譚ではその絆が描かれていて、心の底から良かったと思えました。
　素敵な作品をコンテストにご応募いただきありがとうございます。