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[一言]
暗鬱な雰囲気の中でダークサイドな主人公(警察官だけど情報リーク……)と社会派作品ですね。
ラストの「死に惹かれていく者特有の匂い」という言葉が印象的でした。
人生のどこかのタイミングで何かひとつ違えば、輝夫の迎える結末は変わったのでしょうか。
名前もなんだか皮肉に感じてしまいますね……(´・ω・`)
ちみあくたさん、ありがとうございました。
未来屋さん、こちらの作品も重ねて読んで頂き、ありがとうございます!

「先が見えない」と言うより、もう「人生がつんでいる」状況の人がこれから増えていくんだろうな、と最近強く感じています。
自分自身にせよ、勿論例外ではないし……

でも、それでも生き続ける人の物語を模索していきたいと思います。
(この物語の輝夫の場合、彼自身が変わろうと思わない限り、おそらく同じ結末へ至らざるを得ないのでしょう。ネーミングの狙いについては未来屋さんの御指摘の通り。流石です!)

近い題材で、違う結末へ至る物語にも近く挑戦してみるつもりですので、良かったら又、ご覧下さい。
[良い点]
大変興味深く、更新を楽しみに読ませていただきました。
先が見えない吹雪に覆われた中で物語が進行し、閉塞的な世界観を表していて良かったです。
飛江田という常識的なカテゴリーには置けないキャラクターに小杉が翻弄され、しかしどこか何か似た者の匂いを嗅ぎ取って毛嫌うシーン、印象的でした。
飛江田が母親を意識せずにか、無意識に意識的にか、殺めてしまったその動機と、混沌とした心情に頷けました。介護の苦痛はニートの彼には人の何倍も大変でしょう。人を支えるなんてできない彼が母失くしては生きられませんから、その母を支えねばなりません。唯一の家族であり依存対象だった母が自分を忘れてしまうというショック……見捨てられたように感じたかもしれません、こんな自分に育てたあげた母をに憎んでいたかもしれません……等々、これからは今までのように生きて行けないだろうという恐怖、渦舞く複雑すぎる感情……そのような底知れない想いに吞み込まれての犯行。

そしてこの物語が、(ひどい刑事ですけれど(^_^;))
小杉を通して社会と繋がっているところが、この作品のもうひとつの肝でもあり、ちみあくたさんの想いでもあるかなと思いました。
本人たちにとっては人生を左右する出来事なのに、世の中からしたらちっぽけな見向きもされない出来事。社会への風刺も効いていたと感じました。

読み終わってとても感動し、レビューを書こうと思い立ち、拙くてお恥ずかしいですが書かせていただきました<(_ _)>
なろうではおっしゃるように読者の好みははっきりしていますけれど(私もそういう作風では無い人みたいですし)、私はこのようなお話は大好きです(^▽^)! 是非まだ拝読したいです。
微力ではありますが、レビューでお一人でも多くの方がこの物語に足をお運びくださったら嬉しいです。

素適な作品をお書きくださり、読む機会を戴けて嬉しかったです。
あきさん、御感想に加えてレビューまで頂き、本当にありがとうございます!!!

このお話は、先行きが見えない現状を彷徨っている、という点で私自身の物語でもあります。
うまくいかない情況に焦り、流されていく己の不甲斐なさに苛立ち、指針になる筈の自分の気持ちさえ見失っていく怖さ。

飛江田の立ち位置は極端ですが、小杉は彼の中に何処か自分と重なる部分を見てしまうからこそ、激しい嫌悪感を抱きます。
ご指摘の通り、小杉こそ飛江田と社会の在り方を繋ぐ接点。
そして、彼らの行く手は、少なくとも今のままでは何処へも繋がっていません。
進む先は行き止まり。
この閉塞感を今回、書き上げて見たかったし、それでも人の情に縋らずにいられない弱さも描いて、僅かな光の可能性をそこへ残しておきたかった。

力不足でうまくいっていない部分も沢山ありますが、こんな物語にこれからも挑戦していきたいと思っています。

あきさんの作品は、人の心の琴線に触れていく繊細さに凄く魅力があって、躊躇いながら光の方角へ進んでいく感じが素晴らしいし、私も闇の中に光を探す作品を書き上げる事が目標。
明るい方へ、明るい方へ……こんな時代だからこそ、焦らず目指して参りましょう。





[良い点]
『暗い駅~』を拝読した時にも感じましたが、ちみあくた様の作品は、情景描写、心理描写共に丁寧で感動致します。

母を手にかける時の灰色の光景は目に浮かぶようで。
彼に限らず……人を殺める瞬間って、実際は『分からない』という感情がほとんどなのでは? と思っています。
『分からない』から殺めてしまうのだと。

ラストの、『罰する側と罰せられる側、その境界線は何処にある?』という言葉が、ガンと胸に響きました。
少し違いますが……記者会見で記者がやたら責め立てている光景を目にすると、あんたにそんな偉そうに人を責める権利あるん? なんて思ってしまいます。
(お仕事でしょうけど(^^;))
被疑者の卒業文集云々も嫌で、ワイドショーもあまり見なくなりました。

人の闇に踏み込んだ、素晴らしい作品をありがとうございました。
[一言]
ダークなお話大好きですので、また書いていただけたら嬉しいです!
(自分もなろうではウケないと思いつつ、ダークもシリアスも書いてしまいます……)
木山さん、丁寧に読み込んで頂きまして、ありがとうございます!

心理描写をご評価頂いた事、凄く嬉しいです。自信が持てない分、とにかく丁寧に、と心掛けていました。

犯行の心理に関しては、御指摘の通りだと思います。
自分を見失うからこそ酷い行動が取れるのでしょうし、平常心で出来るとしたら「何かが壊れている」か「欠落してしまっている」状況なのではないかと……

ワイドショーは私も苦手です。
相手の傷の痛みに対する想像力や感受性が、もっと社会の中で重視されるべきですよね。
「罪」の要素をウヤムヤにして忘れてしまうのも嫌だし、うまくバランスが取れないものでしょうか?
素人ゆえの甘い見方に過ぎないのかな?

等と色々迷いつつ、お言葉に(勿論、拝読している御作にも)勇気を頂きました。
私もダークサイドに真っ向から取り組んでいきたいと思います。
[良い点]
 重い物語でしたが、哀しい物語でもありました。

 『雪がのぉ、ずんずん降ってきて、まぁ、目の前がひっでぇ見えにくうてのぉ。逃げる母さんの背中が空と地面の境目、灰色の真ん中へ消えちまいそうで』
  
 飛江田のこの台詞に、同じ光景が頭の中に浮かんだように思います。飛江田の伸ばした手が見えるようでした。
 自信も社会的地位も収入も職もない飛江田。母親の状況に現実と向き合わなければならなくなる。それはきっと不安しかなかったのかもしれませんね。
 
 飛江田や母親だけではなく、小杉やその家族たち。人間が抱える哀しみを読ませてもらったような気がします。
[一言]
 ちみさまの刑事物がありましたら拝読したいです。
 おすすめがありましたら教えてください。
冬野さん、重ねての御感想、本当にありがとうございました!!

雪の景色が見えたとのお言葉、凄く嬉しかったです。
飛江田は感情移入するのが難しい、と言うか、ほぼ不可能な人間。それでも一瞬の共感は有り得ると思うのです。

完全に理解し合う状況なんて殆ど幻想に過ぎないけれど、心の断片が共有できたら、ほんの僅かでも救われる。
彼には、そんな救いしかありえず、又、そんな救いしかありえない状況へ何時追い込まれるかわからないのが「今」と言う時代の怖さなのでしょう。

冬野さんの優しい視点、飛江田が知ったら喜ぶだろうし、本当の笑みを取り戻せるかもしれませんね。
私も勇気を頂きました。
ありがとうございます!

ちなみに、刑事物と言うか、主人公の一人が刑事である作品は投稿作の中に一本あります。
「緋の残像」という長編で、過去の或る事件で心をへし折られ、PTSDに苦しむ変人刑事がその事件の折りに抱いた疑惑を手掛かりに、再び現れた犯人へ挑む、というもの。
複数の視点で語られる分、長いです……
読んで頂けたら、そりゃもう大喜びですけれど、御負担になったら申し訳ないし、お暇な時にでもチョコっと覗いて頂けたら、と思います。
勿論、スルーも可!
新作の方も、まだまだ頑張っていきますし、冬野さんの作品を拝読してドンドン勉強させて頂きます!


[良い点]
面白かったです。難しかったけど面白かったと思います。
うーん……、何が殺させたのか……、自分でもわからない感情というのはあるんでしょうね……。奥深かったです。
あといつも思うのですが、描写が丁寧で良いですね。
新井さん、読んで頂き、ありがとうございます!

最近、犯罪の報道を読んでいて「犯行の動機」に焦点が当たる事が多いですよね。
それは多分、訳の分からない、或いは意味不明の犯罪が増えているからじゃないかと思います。
そして、騒ぐだけ騒いで、動機の解明なんて何も進んでいないのに事件全体が忘れ去られてしまう。
そもそも、人の心に潜む行動のベクトルを解く方程式なんて、有るかどうかも不確かなのに……

で、この動機の解明だけに焦点を絞った変則ミステリーを書けないものか、ずっと考えていました。
まだ手探りですが、諦めずに繰り返し、自分なりの「闇への取り組み方」を見つけていきたいです。

良かったら、又、ご覧ください。
[一言]
お疲れ様です。

このようなストーリーを書ききることができる作者様はすごいなあと“ただただ”頭が下がります<m(__)m>
  • 投稿者: 四宮楓
  • 2024年 02月16日 14時50分
四宮さん、今回、いつも以上に沢山暖かい感想を頂きまして、ありがとうございます! 
(短いお話なのに、何だか普段以上の七転八倒を繰り返してしまいまして、返信が遅れた事、心からお詫びさせて下さい)

四宮さんも、いつも心ギリギリ、琴線がもつか、切れるかの瀬戸際を見事に描き上げておられますよね。
凄いな、と思いますし……
正しい、とか、間違っている、とか、そんなモラルの話じゃなく、掛け値なしの心の形に、私も可能な限り近づきたいと思っています。
(刑事が出てきますが、彼はモラル的には相当困った人。正義を背負わない、そんな刑事の姿なら私にも書けそうな気がするし、四宮さんが描く「大人の男」のリアリティに近づけていたら嬉しいです)

今回、「雪」と「親子」をテーマに、ポジとネガの二つの話を考えていまして、ポジにあたる方も筋立てが見えて来たので(ポジと言う割に明るくないけど)、気力を取り戻した時点で書き始めるつもりです。
良かったら、又、そちらも御覧ください。
[良い点]
分からないという感情は、人にとって恐怖やストレスを与えるものですね。
飛江田に明確な殺意がなかったのは、ほっとしつつ、切なかったです。
自分を守る鎧を身に付けた飛江田の気持ちが痛いほど分かって、この事件がマスコミにセンセーショナルに取り上げられそうにないのにどこかほっとしました。
でも人殺しは絶対にいけないですけれど。
警察のマスコミ操作は正直嫌悪感を覚えましたが、そういった一人一人の人間の言葉が社会に影響を与えるのも本当で、人の暗部に切り込んでいて勇気がある物語だなと思いました。
読ませていただき、ありがとうございました!
織花さん、最後まで読んで頂き、ありがとうございます!

実はこの作品、織花さんの「ひどく疲れ果てた主婦が輝きを取り戻すまで」を拝読した事が創作の一つのきっかけになっています。
自身も向き合うかもしれない不条理から目を背けず、真正面から取り組む姿勢を学ばせて頂きました。
(「酷く疲れ果てた……」、残りの部分を拝読するのが、又、楽しみ!)

「なろう」では、シビアな作品は評価を得にくいと思っていましたが、織花さんの作品に勇気を頂いた部分もあります。
迷わず、焦らず、自分なりの作品を誠実に書き続けて行きたいですね!
[一言]
ヒタヒタと来る感じです!!
  • 投稿者: 四宮楓
  • 2024年 02月15日 13時14分
[一言]
これは凄いと

予感いたしました!!

ブクマいたします!!
  • 投稿者: 四宮楓
  • 2024年 02月14日 17時31分
[良い点]
ふぅむ……、なぜ逃げずに馴染のパチンコ店へ……。続きが気になります。
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