感想一覧

[良い点]
　派手に目立ちたくはないが、地味に目立ちたい。そんな『僕』の複雑な心情が丁寧な演出からひしひしと伝わってきました。オーディション会場でパイプ椅子や扉などを動かす際のオノマトペが効果的に使われていたと思います。
　『僕』の等身大な人柄がリアルに表現されており、特に楓たちと話をしているときの「聞いてませんでした」などと素直に言ったり訊いたりするシーンが印象に残りました。その他のやりとりにも臨場感が漂っていて、実際の撮影風景が容易に想像できます。
　『僕』の役がまたとても風変わりなので、どのようなＣ級映画が完成したのか想像が膨らみました。〆の独白も彼らしさを強調していて素晴らしかったです。
　素敵な作品をコンテストにご応募いただきありがとうございます。