感想一覧

[気になる点]
　個人的な意見なので、回答にはなっていないかも知れませんが。

悪役令嬢ものとは。

　基本的に何かのパーティーで、王子とヒロインが悪役令嬢（この三人の登場人物の元ネタは、乙女ゲームから）に対して婚約破棄を宣言するところから始まります。（なお、必須ではありませんが、この世界は乙女ゲームの設定通りの世界になっており、悪役令嬢は転生者でその設定を知っていることが多いです）

登場人物。能力値はイメージ。

一、悪役令嬢。顔、良し。ただしつり目。知力、最高水準。人脈、最高水準。王子と婚約関係。理由があり、自分からは婚約解消出来ない（家関係の婚約なので自分では出来ないことが多い）その為、王子とヒロインの恋愛の障害となっている。（その役名は、乙女ゲームでの障害となる悪役なのでつけられたと推測される）

二、王子。顔、最高。知力、うーん。人脈、狭い。悪役令嬢と婚約関係。ヒロインと恋仲であり、悪役令嬢との婚約が障害。ヒロインと真実の愛を主張。悪役令嬢がヒロインをいじめるような性格で、王子の婚約者に人品的に相応しくないという論理で婚約破棄を主張する。（必須でないが、取り巻き、体力担当と知力担当、財力担当を連れていることが多い）

三、ヒロイン。顔可愛い。知力、残念。人脈、同世代の男、広い。他はなし。王子と恋仲。顔と財力と権力に惚れている。腹黒で、猫を被っている。でもすぐに剥がれる。（ヒロインの役名は、乙女ゲームにおいてはプレイヤーキャラクターであるところからと推測される）

　他にも条件はあるかも知れませんが、以上の条件さえ押さえておけば、悪役令嬢ものと言えると思います。

　それこそ純愛だろうと、略奪愛だろうと、三角関係だろうと、宮廷ものだろうと、立身出世ものだろうと、日常ほのぼの系だろうと、悲劇だろうと、喜劇だろうと、復讐ものだろうと、恩返しだろうと、ホラーだろうと、ファンタジーだろうと、経済小説だろうと、政治小説だろうと、SFだろうと、ロボットものだろうと、悪役令嬢ものとして読んでもらえると思います。（上げたものはだいたい網羅していると、思います。個人的経験から）

　フォーマットさえ守れば何でも書けるというのが悪役令嬢ものの魅力かもしれませんね。

[一言]
「悪役令嬢モノ」の概略です。私が知る範囲でなるべく簡潔に書いたつもりです。

「悪役令嬢モノ」はそもそも「仮想の乙女ゲーム」から派生されて作られたジャンルです。
まず「乙女ゲーム（以下、乙女ゲー）」ですが、女性主人公（以下、ヒロイン）が作中で出会う男性キャラ（以下、攻略キャラ）と恋愛していくストーリーを追いかける恋愛シミュレーションゲームの総称です。所謂「ギャルゲー」の女性版です。
攻略キャラは複数おり、プレイヤーの選択肢によって、各々の攻略キャラの好感度が上がって恋愛に発展します。選択次第では誰とも恋愛に発展せずに終わることもあります。プレイヤーは特定の攻略キャラの好感度を上げてハッピーエンドを目指すわけです。攻略キャラそれぞれにエンディングがあるので、全てのシナリオを見たい場合はそれなりに時間が掛かります。
この「乙女ゲー」は現代日本を舞台にしたものもありますが、異世界を舞台にした作品も多く出ています。
「悪役令嬢」というのは「異世界を舞台にした乙女ゲー」に登場するヒロインのライバルキャラなわけですが、実際に発売されている「乙女ゲー」で「悪役令嬢」が登場している作品はないと思われます（もしかしたらあるのかもしれませんが、私は把握していません）。それゆえ「仮想の乙女ゲーム」としています。
「悪役令嬢」の役回りはヒロインが好きになる攻略キャラの婚約者という設定が多く、その婚約者と仲良くなるヒロインにいじわるや嫌がらせをして、攻略キャラとの恋愛を邪魔するという位置づけのキャラです。ヒロイン視点（プレイヤー視点）では悪役そのものなわけです。エンディングで悪役令嬢はいじわるや嫌がらせの代償で婚約破棄されることになります。また、その代償は婚約破棄だけに留まらず、貴族籍のはく奪や国外追放、果ては処刑される場合もあります。

そして「悪役令嬢モノ」というのは、ヒロインを主人公に据えるのではなく、悪役令嬢を主人公にする作品群を指します。
よくあるパターンは、
・主人公は現代日本から異世界に転生する。
・転生先の異世界が前世でプレイした乙女ゲーによく似た世界。
・その乙女ゲーの悪役令嬢と同姓同名の赤子に転生。
というもの。
ヒロインがハッピーエンドを迎えると自分（悪役令嬢）が代償を払うことになるかもしれないと考えた主人公（悪役令嬢）がそのバッドエンドを回避しようとするというストーリーが「悪役令嬢モノ」で多いパターンです。

ですので、まずは「乙女ゲー」から調べてみるのはどうでしょうか。
長文失礼致しました。

[良い点]
これ、書き始めるとエッセイひとつ書けちゃうので、機会を見て、エッセイにしますが。


婚約破棄モノって、ざまぁ系と同じ形で系統進化した末に出来たジャンルなんですよ。


まず、学園で身分の低い主人公が虐げられて、逆転ハッピーエンドになる古典的なドアマットヒロインのストーリーがあったんです。

そして、この学園という舞台を「恋愛ゲーム」と仮定して、主人公がゲームをプレイしていて、断罪されるライバルの高位貴族のロールとして悪役の令嬢に転生してしまう、というストーリーができます。

ロールとして悪役の令嬢に転生するので悪役令嬢モノです。
転生した主人公は断罪回避のためにアレコレがんばるわけです。

そして、転生するのがヒロインの側で主人公はただの現地の高位令嬢というパターンも生まれます。
ここでは転生ヒロインがゲーム展開どおりに動きますが、そもそも主人公令嬢は悪役とされるほど悪辣でないために失敗し、逆断罪されます。

そして、これらのクライマックスシーンである婚約破棄のシーンを冒頭に配置して、其所にいたる経緯をダイジェストに纏めたものが婚約破棄モノなので。

こうした変遷を知らないと「別に悪役でも何でもない主人公が何で悪役令嬢なの」となるのは必定ですよね。

[一言]
成歩堂、ならば教えてあげましょう！四つの謎の真実を！この作品を見れば、身分差とかほのぼのとか悪役令嬢と呼ばれる訳とかの四要素の基本が分かります。三分ぐらいで読めますのでオススメです。

つ【白夜いくと先生作・アリシアをいじめるな！】

[良い点]
おんなじこと考えてる方がいらしたー！
悪役令嬢もの、わたしも書きたいんですけれど、あまりよくわからないんですよね。
こちらの解説で勉強させていただけて、助かりました。ありがとうごさいます！

[気になる点]
Q、なぜ令嬢は悪役なのか。

A、令嬢と固定して考えることで余計に分からなくなっている気がします。
また、悪役令嬢に転生するパターンを考えたいのですか？
質問そのものがあいまいで何が知りたいか判断が難しいです。


ひとまず、悪役を考えてみましょうか。
白雪姫ですと、毒リンゴを食べさせる魔女が悪役ではないでしょうか。
その魔女に転生するパターンで考えますと、毒リンゴを食べさせる行為が悪なので、それをやめれば悪役ではなくなりますね。

なんなら、白雪姫が幸せになるように取り計らうことで、悪い魔女(悪役)からの脱却を図ることができるのではと。
魔法の力で白雪姫が王子さまと出会い、一目惚れからのお付き合い開始とか。
そして、白雪姫からも王子さまからも恋愛相談されていくうちに、二人が結婚して幸せな様子がうらやましいなあと思うようになった魔女が、自分だけの王子さま(恋人)を見つけて幸せになるお話とかどうです？
※ただし、魔女は魔法で老婆の姿になっているだけの若い女性で、恋人は魔女の本当の姿と優しい心を見極めたことで徐々に惚れ込んでいくものとする。
[一言]
・古い知識ではありますが、悪役令嬢がいじめる相手は、主人公(ヒロイン)である場合があり、そこに割って入るのが攻略対象の男性キャラとします。
その男性キャラは、悪役令嬢の婚約者でもあり、ヒロインを(不当な理由で)いじめる悪役令嬢に愛想を尽かし婚約破棄に至る。

その悪役令嬢に転生した場合、ヒロインをいじめないことで男性キャラから婚約破棄(断罪)されないようにすることができる。
これがテンプレのひとつです。


貴族関係？
無視一択。
分からんものは調べればいいのですが、調べると余計に分からなくなるものもあります。
貴族なんてものは、国によって状況が変わるなどという話もありますので、調べ方をミスると余計に分からなくなりますよ。
ざっくりと、
・公爵＝大臣
・侯爵＝国会議員
・伯爵＝県知事
・子爵＝町長
・男爵＝村長
くらいに認識してみてはいかがでしょうか。
なお、人数比は考えないものとしてください。
県知事より国会議員の方が多いですからね。


ほのぼの？
「物語のヒロインちゃんをいじめることで婚約者の王子殿下から断罪される悪役令嬢に転生しましたが、そんなことより紅茶に合う美味しいお菓子が食べたいです。～まずは砂糖と果物の栽培からですね～」

王子殿下とヒロインちゃんを無視して、伯爵家の令嬢の主人公が自分の領地で後に名産になる砂糖と果物の栽培を領地の農民と一緒になってがんばるお話。

とかどうです？
なんなら、ご自分でお菓子のレシピを調べて、それを再現するために試行錯誤する展開をお話にしてみてはと。
めっちゃ大変でしょうけれど。

[一言]
たとえばこういう世界設定でしょうか。
ファンタジー風の学園を舞台にした恋愛ゲームと仮定します。
街の外では冒険者がモンスターを退治しています。

学園は通常の勉強の他に剣と魔法も教えています。
その世界では貴族はみな魔力をもっており、ごくまれに平民でも高い魔力をもつ人もでます。
一定以上の魔力を持つものは学園に入る義務があります。

ここで登場する『悪役令嬢』は、身分差について特に厳しい考え方をしており、学園内での平民にはキツく当たります。
恋愛ゲームの主人公は平民で、悪役令嬢より高い魔力を持っており、成績も優秀です。
悪役令嬢は主人公の能力に嫉妬し、さらに他の貴族男性からも人気のある主人公に激しい憎しみをもっています。

ゲームでは、悪役令嬢はプレイヤーのヘイトを集める役割をもっており、主人公に悪質なイジメ……ときには犯罪になることもやっています。

……というゲーム世界の悪役令嬢に日本人女性が憑依転生する、というのが昨今人気のある『悪役令嬢もの』ですね。
悪役令嬢が悪いことはせずに主人公と仲良くなるというパターンもあります。
その場合は、別の令嬢が悪役を担うこともあるかも。

別のパターンとして、別の日本人女性が主人公キャラに転生するものもあります。
この場合は悪役令嬢がイジメをしてこないので、主人公キャラが自作自演をすることもあるかも。