エピソード82の感想一覧

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「心理遺伝」をフェイントとし、読者の興味を刺激し続けながら、全く別の着地点へ導く辺り、流石です!!

「考える所にあらず」
この一文が、犯人の感情を救っていく主人公の結論へ結びつくのみならず、「海原」のセリフ一つ一つに後々深い意味が生じていく。
この辺も見事な構成と言うしか無い。

確かに「なろう」にあって珍しいタイプの小説かもしれないけれど、ある意味、逆に「なろう」が必要としている作品の形ともいえるのでしょう。
画一的になりがちな「なろう」へ新たな切り口を突きつける鋭い作風が次は何処を目指すのか、これからも楽しみに拝読させて頂きます。
>ちみあくた さま

17万文字というかなり長い長編をお読みいただきありがとうございます。
とても嬉しいです。

またちみあくた様の洞察とご感想は本当に勉強になります。
一言一言噛み締めてまいりたいと思います。

「心理遺伝」をフェイントとし、読者の興味を刺激し続けながら……

そのあたりが表現できていれば書いた甲斐があったなと思います。この作品は、明らかに変格ミステリである「ドグラ・マグラ」における中心概念である「心理遺伝」を本格ミステリとして昇華するかに力点をおいた作品です。そこために京極夏彦チックな道具立てを多用してしまったわけですが、この作者の苦労に思いを致していただけることがとてもありがたいです。

「脳髄は物を考える処にあらず」
僕が「ドグラ・マグラ」で特に好きなフレーズで、本作でも中心的に用いようとしました。この点、記述が弱いなという自覚があったので、同人誌にする時には記述を深める予定です。

もう「なろう」には心を折られまくりなので笑、良くも悪くも気にせずに、同人誌を中心に頑張ろうかなという気持ちにはなっていますが、今書いてる作品は奇しくも「なろう」向けなので、懲りずに掲載してしまうかもしれません。

本当に勉強になりました。ありがとうございました!!
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