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[一言]
光秀や信長を操るのは幽霊程度のものかと思っていましたが、意外な正体に驚きました。

銀閣や金閣の正体。読んでいて思いだしたのは以前馬耳東風さんが語られていたULTRAMANです。一緒に語られていたヒドゥン(私は未視聴です)の影響も大きいとは思いますが。

人間を尊重する銀閣と人間を尊重しない金閣はネクストとザ・ワンの関係によく似ています。ULTRAMANとの違いは銀閣が器となる人間を変えて金閣に挑むことと思いますが。
人間には立場に縛られるところがありますから、目的や状況で人間を変えるのは良い手だと思いました。

最後の信長との会話があったのは驚きました。
茶器という見えるものにこだわり続けた信長が最後に見えない魂の存在を確信することになるとは。皮肉な話です。

見えるものにこだわり続けたことで身を滅ぼすことになった金閣と信長。逆に見えるものより人の心を尊重してきた銀閣。これから銀閣がどのような道を行くのか、気になりますね。

それにしても銀閣が体を使ったとはいえ、信長にとどめを刺したのが光秀ではなく名も無き足軽とは。結構衝撃的な展開でした。
  • 投稿者: 退会済み
  • 18歳~22歳 男性
  • 2011年 11月24日 12時31分
管理
モチーフ、オマージュと言えるぎりぎりの線かなという今回のストーリーです。パクリかどうかは読む人次第なのかもしれません。

本能寺の変は、未だに原因が分かりません。むしろ、原因がなかったと思います。それこそ、目に見えない魂レベルの話だと思います。では、その魂を突き動かしたのは何だろうと思い、考えたのがウルトラマンです。変身しないし、怪獣も出ない、そんな作品です。

水みたいな生命体と言うのは、光であればウルトラマンだし、生き物にしにくいので、限りなく水に近い体を持つ生き物にしました。これで、人間の体内に侵入するのが、少しだけリアルになります。ブラックジャックに出てくる、99%水の寄生生物がモデルです。
さらに、史実の人間をちりばめ、実際の歴史と同じ状況にすると、不思議と設定が収まりました。

金閣と銀閣、人間くさいのはどちらかと言えば金閣です。欲望のままに生き、芸術を理解し、武家社会や日本社会を実際のところは無意識に認識しています。対して、銀閣はルールを守っているだけで、人間への理解はまだ希薄ですし、茶器を土塊としか認識していません。たまたま、フロイスと言う世の中を客観的に見られるポジションにいる人間についたのが幸いしただけです。倫理以外では、ネクストとザ・ワンが逆転しています。

信長をしゃべらせたのは、傀儡ではなく人間に戻ったところを入れないと犬死にですから・・・。ただ、信長ですら心を寄せるすがれるものを欲していた人間だったとしたいからですね。魔王ではない、生身の人間だと。だから、とどめを刺すのも一人の人間なんです。

人というものが面白くなる。銀閣に投げつけられた言葉が、彼の生き方を、光秀を、さらに歴史を動かします。
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