感想一覧

赤ずきんをモチーフとしながらも、独自の設定と展開で描かれる物語に引き込まれました。
また、何も知らされていない様子である赤ずきんの、不安に揺れる繊細な心の描写が素晴らしいです。特に、自分が言いつけを守らなかったせいで大切なものを失ってしまったと嘆く場面が心に残りました。
ウルフのことを恐れながらも感謝し、彼の存在を認める言葉を口にする場面も印象的です。謎の多いウルフに対する赤ずきんの複雑な心境が丁寧に描かれていて、とても共感しました。
何故ウルフにだけ狼の耳と尻尾があるのか。彼の目的や思惑は何なのか。そして、おそらく母親が赤ずきんに教えていない秘密など、気になる伏線が多く続きが非常に気になりました。
素敵な作品をコンテストにご応募いただきありがとうございます。