感想一覧

▽感想を書く
常軌を逸していながらも、その自覚があるという抽象的な表現に、文学性を感じました。
狂気の中にも正気が残っているからこそ、人は苦しむのではないかということを、深く考えさせられました。
作中に出てきた『足首を掴もうとする、いくつもの手』や、『足が引っ張られる感覚』という一文が、語り手である『私』を越えてはならない一線の向こう側へ誘引しているように思えます。
しかし自ら足を向けない所こそが、正気である証拠なのかもしれません。
重厚感のある文体により読み応えがあり、読者であるこちら側に様々な考察を生ませるような、深い作品でした。
素敵な作品をコンテストにご応募いただきありがとうございます。
↑ページトップへ