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[一言]
今更ながら、ログアウト不可デスゲームのVRMMOもので団体戦が使われない理由を、ちょっと真面目に考察してみた。

デスゲームというからには一度死んだら復活不可で、プレイヤーはどんどん数が減っていきます。
ひとつの団体(このお話だと国家)に永続的に所属し続けなければならないとなれば出来レースになっていくのは明らかで、ぶっちゃけどう転んでも予定調和にしかなりません。
リアル路線でいくなら、仮に寝返りアリでも数の差はどうあっても覆りません。
死に物狂いだったら、みんな確実に数の多いところにつくでしょう。
そうなれば最初に抜きん出たところがぶっちぎって終わりです。
主人公とかその周辺をパワーアップして数の差を救済する手も無くはないですが、せっかくのデスゲームという緊張感のある設定が台無しになってしまう感があります。
あとは、そのゲームにどれだけ自由裁量があるかにもよりますが、たとえば自律兵器等の戦闘用NPCで数の差を埋めるって手もあります。
しかしこれも、PCが製造可だというなら、最初から戦争できるだけの人数が集められているスタートの状態で、それだけの人数がいれば確実に思いつく人間が一人や二人はいるでしょう。
そいつらが初期から開発した兵器が少しずつ改良されながらぽんぽん量産されて、結局数の差が開く時期が早くなる程度の違いしかないでしょう。
GMの神の見えざる手的な介入は、こんなゲームが稼動した時点で中の人が確実に社会的に死んで拘束ないし生物的にも死んでるでしょうから、基本的にないか、あっても物語がチープになる感があります。
こういう物語の流れ的に都合のいい、実際に動いている登場人物たちでは手が届かない位置からの介入は、古くは古代ギリシャの演劇の頃から「デウス・エクス・マキナ」と呼ばれており、俗っぽく言い直せば「ご都合主義全開もしくは行き当たりばったりのクソシナリオ」といったところでしょうか。
語呂は中二的な響きですが、意味合い的には確実に蔑んだ感じです。

まあ、デスゲームってジャンルそのものは使い古されてる感があるので、デスゲーム設定で団体戦ネタ書いても途中で詰むのはしょうがないっちゃしょうがないんですが。

  • 投稿者: Fiolanza
  • 2013年 01月10日 12時27分
[一言]
デスゲームものではないですが、ログアウトできず、ゲーム内で死ぬと石像のようになってしまう設定で魔王を倒すとクリアだけど、国家間での戦争もあって戦争で負けると奴隷にされちゃう小説がドコかにあったはず。
ゲームハードに不良品があって、それが原因で死んじゃう人も続出というヒドイ設定。
こんにちは、作者の観光です。

なるほど、そんな作品があったのですね。
ちょっと探してきます。


感想ありがとうございました。
  • 観光
  • 2011年 11月30日 20時26分
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