感想一覧

優しい世界の方は、〈お兄さん〉が、「ずっと順調とは限らないから、いつ何が有っても対処できるようにしておこう。
余裕が有る今の間に、食料の備蓄をしておいたり、新しい作物を研究して取り入れたり、各種産業を振興させたり、治水工事を行ったり、道路を整備したり、海や河の港・湊を整えたり、外国との政治や経済や文化での良好な関係を確立したり、身分性別を問わず人材を登用したり育成する制度を整えたりひいては国民全員に教育が施されるのが当然の体制にしたり、法治を徹底して権力に相互監視の仕組みを取り入れたり、汚職したら割に合わない制度にしたり、国民を富ませ税収を上げたり、諸々やっておこう」
などと指図して、お兄さんの息子も、それらを忠実に踏襲しています。
ざまぁの世界の方は、傲っていた息子とその取り巻きが、色々台無しにしている、など。
そう言う分岐を想像しました。
  • 投稿者: 丘一
  • 2024年 10月20日 11時43分
深いですねー!
確かに、いずれ無くなる幸運と分かっているのですから、お兄さんは自分にできる限りの事をしていたでしょうね。(それにしてもすごい仕事っぷり)

感想ありがとうございました!
もうこの後の世界が京極夏彦作のこわい絵本『ざしきわらし』でしか想像できなくなりました…!!
そこまでじゃないと思いたい。
リカちゃんが日本人形にメタモルフォーゼするところがなんかステキ…
  • 投稿者: 高谷
  • 2024年 10月12日 21時26分
「ざしきわらし」は読んだことありませんが、「京極夏彦」で不穏な予感が……。
きっとうちの座敷童子はそこまででは無いですw

感想ありがとうございました!
 こちらの物語も枠組みが同じながら語りての気持ちによって意味を変えるのが面白いですね!

座敷童子は、東北地方が多く伝承があり昔は東北地方は貧しくてよく子供が亡くなることがあり座敷童子は生まれたみたいですね。東北の方には他にもオシラサマと言う神様がいて座敷童子と同じように大事に祀ると富を、祀るのを辞めると滅びを与える神様が多いです。

他の方が言われた通りに座敷童子が去ると、一族が滅んだり貧乏になったりと今までにあった幸福の代わりに不幸になる事が多いみたいです。

台湾かなんかでも同じように金蚕蠱という物がありそれも同じで、もし祟りなく祀るのを辞めたいなら他の家を紹介すると良いらしいです。

何にせよ今回のお話の座敷童子ちゃんは異世界転移をしてしまったので、新しい世界を楽しんで欲しいですね。良い人にも出会えると良いなと思います。
  • 投稿者:
  • 2024年 10月12日 19時37分
座敷童子って、東北地方だけの話だったんですか……。全国にたくさんいると思ってました!
どんだけピンポイントで異世界転移に巻き込まれたんだ、座敷童子ちゃん。
これからは書く前に調べよう……。

感想ありがとうございました!
「お兄さん」も最初は息子に精霊姫と仲良くさせようとしたはず。
でも王子は不敬だなんだと仲良くしなかったんじゃないかな?だからお兄さんは息子に何も教えなかったように思う。

そう考えるともう1つの物語「優しい」方はなぜ王子が彼女と友達になれなかったのか?秘密を父から聞かされなかったのか?が分からず、こちらのざまぁの方がしっくりきました。
  • 投稿者: エイル
  • 2024年 10月12日 15時34分
「家を栄えさせる精霊だ」と言われても、普通「はあ?」ですよね。30年たって実際に栄えたら納得できますが。
だから、このお兄さんの息子みたいな対応になるのも仕方ないかな、と思います。

感想ありがとうございました!
こちらはラストの精霊姫の言葉が優しい世界版と同じなのに、大変恐ろしく感じられるのが良いですね。座敷童子が去った家は、良くて没落して困窮、どうかすると、1日で一族郎党が食中毒などで一気に死に絶えることもあるらしい(『遠野物語』)ので、この国が明日まで保つかどうかも定かではありませんよね。
それにしても、優しい世界版、ざまぁ版に共通して言えることですが、亡くなった王様は報連相不足というか周囲とのコミュニケーション不足というか……。周囲からは「他者とのコミュニケーションに難のある、幼女を溺愛する成人男性」と認識されていたかもしれないと思うと少しだけ気の毒です。
王様も、最初は座敷童子を周りに認識させようとしたのですが、何かやって見せて納得させるとかできないのであきらめて、「せめて自分は大切にしよう!」としたのが逆に子供に反発され……ってパターンですね。
しかし、座敷童子が去った後って、そんなに悲惨だったんですか……。

感想ありがとうございました!
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