感想一覧

娘は自分の成人式には青い振り袖がいいと言っていました。娘の成人式の頃に青い振り袖を買ったけれど、17で逝ってしまった娘に、着せてあげられるわけはなく、せめて棺の中で着せてあげたかったと思いながら、振り袖はタンスに眠っています。きっとルシア嬢の家族は本当に感謝してると思います。とても、優しいお話です。

こういう展開だとは想像せずに読んでいたので衝撃を受けました。
干渉しても結果は変えられないし干渉してはいけないでもどうしても見過ごせなくて…というエゴというか気持ちはわかるんだけども、良い思い出は作れてもルシアも家族も終わりは結局悲しみに包まれるって何とも言えない読後感…。

何度読んでもうるうるしてしまいます。
素敵なストーリーをありがとうございました。

あかん、鼻の奥がつんとした。

どうしよう、なんの気なしに読み始めたのに、普通に泣けるいい話だった……(；∀；)
ヒューマンドラマジャンルで日間総合１位ってなかなか無いからなんでかなと思ったけど、これは普通に納得。

冤罪も断罪も断罪返しもざまぁもなんにもない、やさしいせかいで切ないけど心が洗われて暖かくなりました。そういうのにまみれて汚れきった心には、ちょっと逆の意味でしんどくなるほどの素晴らしい読後感をありがとうございました！

前半と後半の落差が…。
ううぅ…(´;ω;`)

涙が止まらない…

たまに、こういうのぶっ込んでくるから油断できない。
ちょっと、10分ほど呆然と涙していました。

ルシアが善行という気負いもなく水やりを続けていたこと、その報いとしてのおとぎ話のような美しい夢。
その夢を齎したエレクトラの優しさは田舎の善良な男爵一家によってエレクトラへの癒しとなって。

世界は良いものであってほしいと願う大人のための童話のようでした。

それを支える落ち着いた文章も。

体調崩して田舎に戻ったところで、緑のドレスと言うことはヒ素で染色したドレスを贈ったのか！とわかった気でいたら普通に厚意だったので驚きました。

…誰も危険性に気付いていないけれど、実はやっぱりヒ素のドレスで、公爵令嬢の厚意からドレスを贈ったことが男爵令嬢の寿命が短い理由になっていたりしたら…ミステリとしても極上だと穿って読んでいます。

すみません、タイトルから誤解して読み始めました。
切ないけどすごく優しくて良いお話でした。