エピソード3の感想一覧

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シャムローズ先生! お疲れ様です( ^^) _旦~~
小説読ませて頂きましたので、感想を書きますネ☆彡

◇ テーマと世界観
 「雲」という抽象的かつ象徴的な存在を主人公に据えて、「自分とは何か?」「他者との違いとは何か?」という根源的な問いを描いている作品で、雨雲というキャラクターが、アイデンティティの曖昧さの中で、初めて出会った“他者”であるバーダルとの交流を通じて、自己理解を深めていく様子がとても詩的かつ哲学的ですね(*´▽`*)
 「雲たちの村・ネフェリア」「ナミア(水の力)」といった用語や設定も、まるで神話か寓話のような広がりを持ち、ファンタジーとしての奥行きを感じました!

◇ キャラクターの深み
 雨雲は、まっさらな子どものような無垢さを持ちながらも、強い好奇心を持っていて、それが読者の共感を呼びます。まさに「野性の少年」の名にふさわしい存在ですね!
 **アンシャンバーダル(バーダル)**のキャラクター造形も非常に面白いです! 「老いた積雲」としての厳しさやプライド、そして徐々に心を開いていく過程が丁寧に描かれており、二人の対比と関係性の変化が物語を動かしているように感じました!(≧▽≦)/
 特に、バーダルの「わしは積雲なのだ!」という激情は、人間の差異意識やプライド、世代間ギャップまでも象徴していて印象的でした!

◇ 言葉の使い方と構成
 日本語をここまで理解し、構成するのは大変かと思います!
それでも会話のテンポが自然で、登場人物たちの性格や感情がはっきりと伝わってきてとても良かったです! また、井戸を通じて自己の姿を知る場面は、「水鏡」のモチーフを使って巧みに描かれた自己認識の象徴シーンで、とても美しいです!
 そして最後のやりとりで、「ネフェリア村に行こう!」と前向きに終わる構成は、物語に希望と旅の始まりを感じさせてくれました。

◇ 今後への期待
 ・雨雲がネフェリア村でどんな出会いをするのか?
 ・「ナミア」以外の「ヴァハ」「ジメン」「アーティシュ」といった属性の存在や技とは?
 ・雲たちの社会における“雨雲”という存在の意味とは?

 …など、続きがとても気になります(>_<)

◇ 総評
 この物語は、成長・発見・対話を中心に据えた寓話的ファンタジーでありながら、哲学的な深みもある優れた短編(もしくは冒頭章)だと強く感じました。シンプルながら力強いテーマを持ち、言葉のひとつひとつが生きています! 是非、他の皆さんにも見てもらいたいですね!

ありがとうございました<(_ _)>

  • 投稿者: ミリィ
  • 2025年 06月21日 20時13分
Xから読みに来ました。
文体からフランスの方が書かれているのがなんとなくわかりました。

とらえどころのないはずの雲が人となり、暮らしている世界。不思議で不可解で。児童文学のようでもあり、この物語の行く末が気になりました。

また読みに来ます。
まりんあくあ様、

翻訳者のSakiです。

フランス語らしい言い回しを出来るだけ残して
「原作がある、翻訳作品である」ことを
読者の方に忘れさせないレベルの翻訳を目指しました♪

私も最初は「雲が主人公!?」と驚きましたが、
読めば読むほどどんどんハマっていきました。
まりんあくあ様が、ナーアヴェンを好きになってくださったら幸いです(*^_^*)
これからもよろしくお願いいたします!
この雲たちの物語がどう展開されていくのかとても楽しみです。雲ならではの感覚や価値観、行為などが目新しくて楽しいです。今回もとても面白かったです。文体もとても平易で読みやすいです。
  • 投稿者: 黒笠
  • 2025年 01月30日 08時28分
もったいないほどのお言葉に、胸がいっぱいです。
できるだけ分かりやすく伝わるように努力しましたので、少しでも何かが届いたのなら、それだけで本当に幸せです!
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