感想一覧

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はじめまして。
「起承転結」は以下のように整理できるかと。
「起」言うまでもなく冒頭部分です。なんらかの仕掛けが必要で、SFなら戦闘場面とか、事件事故、出来事が起こる場面描写。日常小説でも基本は同じです。とにかく冒頭で読者を引き込む仕掛けで、いささか誇張しながら出来事を見せます。「なんだ? 何が起こった? その理由はなに? でどうなる? という気持ちを読者に喚起さえる「ツカミ」部分です。
「承」はそれを受けて、事件事故、出来事が起こった背景やそれに至る前日譚や経過などを見せて、冒頭の出来事に納得感を与える理由付けの部分です。通常ここで主要登場人物の性格や背景、登場人物の関係性や所属組織や友好敵対関係など複雑さを加えながら「転」につながる伏線を張ります。事件の中心者がなぜそのような行動を取ったかなども重要でしょう。端的に言えば「起」で描ききれなかった背景を描くということです。
「転」は承を受けて事件の社会的影響や登場人物がうけた影響を
書きます。いわゆるクライマックスです。思っていたのと逆の事態に発展する、普通は思いもよらない事実が発覚するという「逆転」や「認知」を入れます。推理小説なら、犯人と思われていた人が無罪で、無罪と思われた人が犯人かもという流れ、あるいは別の事件の発生など。
「結」は特に説明は不要かと。結果、社会や登場人物がどうなったのか。事件がどのように解決したのかしないのか、誰が幸福になり誰が不幸になったかなどです。また、主要当人物を絞っているなら、その人物の内面がどう成長したかなどです。

より端的に言うなら「承」は「承前(前文をうけつぐこと)」という意味です。なので、「起点」で起こったことをうけついで、深めるということです。転は「転換」、結は「結末」です。

大事なのは、起承転結を説明的な文章で書くのではなく、登場人物をつかって描写することです。百科事典のように長々と説明してる人が多いですが悪手です。火星はこんな環境で温度はこれぐらいで、自転周期は公転周期はなどと説明しないことです。それをする場合も、キャラクターを動かし、小さなエピソードを描くなかの場面で伝えることです。あと冒頭で主人公が自己紹介するとか、こんな事件が起きましたというのを地の文で説明するのも悪手です。物語作品は描写が命というわけです。色々と定石はありますので、調べてみてください。
イプシロン様

ご感想、誠に有難う御座います。

転がクライマックスと描かれているのは盲点でした。
説明文よりも改めて登場人物の流れに沿って、描いて行こうと思います。
私もまだ勉強中なので、今暫く悩んでいこうと思います。

ご感想、ご解説、誠に有難う御座います。

秋暁秋季
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