感想一覧

どうしてこんな情緒深く丁寧に優しさ溢れるお話が作れるのだろうと
引き込まれすぎて泣けてしまいました。

3人が出会ってからの幸福感がまさに光と花がまあが如くきらめいて
おしよせるようにぐわわって伝わってきて
それが喪失された時の明かりが消えた舞台のような
恐ろしさがひとしおでした。

幸福な3人の茶会を眺められるメイドや庭師になりたい。

　自分の体をあげてまでフローラを蘇らせようとするクラリーチェ、クラリーチェに体を返そうとするフローラ、そしてその二人のそばにいて支えたエリゼオ、３人がそれぞれを大切に想う気持ちの美しさに涙が出ました。
　フェリーチェはフローラの生まれ変わりでしょうか。明言されていませんが、そうだったらいいなと思いました。
　ひとつわからなかったのが、クラリーチェが醜い魔女と蔑まれていたことです。クラリーチェの一族が王家と契約を交わす程の存在なのに、どうして蔑まれるのかはよくわかりませんでした。魔女という響きだけで蔑まれていたのでしょうか。
　とても心が熱くなる作品でした。ありがとうございました。