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友人たちは、ヴェリティにマウント取りたかっただけなんでしょうねえ。野暮ったい相手に優越感を持って。もしかしたら体型のために諦めていたお菓子を目の前でばくばく食べられて憎しみが生まれていた可能性もありますが。同年代の貴族同士であれば付き合いは一生続くわけで、友人関係を切るのも得策ではないでしょう。

ヴェリティにはヘイヴンという内面を見てくれる相手がいたからこそのハッピーエンドですが、そういう人は滅多にいない上に、外見というのは分かりやすい相手への指標なので、現実でも相応の努力が求められるものです。アメリカなどで太っている人間は節制ができないと看做されるように。実際の所、過去のヴェリティは男女問わず相手から「侮ってもよい」と下に見られていたのでしょうし、貴族として生きるならば侮られるのは問題です。

別にきれいになることは悪いことではありません。きれいになりたいと努力する女の子は可愛いです。自分がきれいになることを楽しめたら、なお良いというだけで。基本、きれいになるのは自分のためで、きれいな自分が好きだからやれることです。この世界だと婚活のためにと努力している令嬢たちも多いのでは。将来の家のため、自分のために。中には本音では嫌でも貴族としてそうあるべきと自分を曲げている人もいるでしょう。あと単純に、領民だって「うちのお嬢様はきれい」な方が嬉しいかと。

ヴェリティの場合、体質等を考慮せず性急に進めたのが問題だったわけで、刺激の弱い化粧品や染料（脱色剤）を探して、ヒールは低めを選んで、コルセットも締め付けを緩めて、無理な節食をしないでいればまた結果は違ったでしょう。
ドレスに合わせるのではなく、自分に似合うデザインや色を選んだり、髪や肌を整えたり、いくらでも垢抜ける余地があるので、外見を磨くことを今後も否定しないで取り入れて欲しいとは思います。ぽっちゃりだって工夫次第だよ！　大事なのは清潔感とセンスだよ！
美味しいものは総じてカロリーが高いもの。摂取量を減らして健康に美味しく美しく！

面白かっただけに長文失礼しました。

　嫌な人たちともそこそこ良好な関係を保って置かなければならないのは狭い貴族社会では致し方ない所ですが、ヘイヴンの愛情が支えになって、きちんと自分を取り戻せたヴェリティなら、もう振り回されることもないでしょう。彼女が健康な心身に戻れて良かったと思いました。

クソカス共と関係戻ったのは解せない。