感想一覧

いつか会えるかも知れない、そんな淡い想いを抱きつつ、もう二度と会えないバーナビーのことを思うアラン、切ないですね……。
現実でも子供の頃に仲の良かった友人と進学や就職等で離ればなれになって、その後に会うこともなく、元気にしてるかな、元気にしていて欲しいなと思うことはあるので、アランも真実を知らないままでいて欲しいですね。

真実と言う箱を開けるまでは死んでいるか生きてるか分からない、まさにシュレディンガーのバーナビー。

実はバーナビーにこそ加護が掛かっていた、というのはびっくりしました。
アランにとっての不幸が起こるたびに巻き戻ったのかと思ったのですが、バーナビーの死がトリガーになっていたんですね。
想像もしていなかったので驚きました。
人生万事塞翁が馬、禍福は糾える縄の如し、生き返る幸運も、命を落とす不幸もまた同じく、死の運命を避け得たかも知れないと思うと悲しいですね。

バーナビーがルシアをアランから引き離してくれたおかげでアランが幸せになっていることを考えると、バーナビーは期せずしてアランの為になることをしてくれたわけですが、バーナビーが知ったら……知らないままだったのはせめてもの救いだったかも。
最後の最期にアランの名前を呼んだバーナビーは、死の間際に何を想ったのでしょうか、それを思うとバーナビーのことも切なくなります。
もう生き返ることは出来ないので、来世で幸せになって欲しいですね。

色々と考えることの出来るお話をありがとうございました。

　なんとも小さくて嫉妬心ちらつきますね、バーナビー。そんな自分の問題点を多少自覚してる節はありますが……。
　アランに固執せず、地に足つけて将来に向け、コツコツ積み重ねていれば、ここまでの破滅の連続にならずに済んだんでしょうか。

一緒に様々な場所を駆け回り、強盗に襲われた時に悲しみに心痛めるほど大切な存在と思わせるほどの親友の予期せぬ別れ……。
　一応、アランは前を向き、ナディアとも良好な関係な絆を育んでますが、次話でどうなるやら。

　それと、とっつきにくさや読みにくさなどが無く、不快感とも無縁のまま読めてよかったです。