感想一覧

後輩ちゃんが全部代弁してくれました。GJ!!

後輩ちゃん、ナイスー！！

　もう遥か昔ですが、初代プレステ草創期の某ＲＰＧにも「数が数えられない」でネタにされたキャラが居たのを思い出した……。
　まあそっちはシステムとスクリプトの咬み合わせが悪いだけで、本人は一本気で義理に篤く頼れる兄貴だったんですけどね。

　しかし、自分より年下を年増呼ばわりして、メリィ自身は自爆ダメージ食らわなかったんでしょうかね？
　まあメリィ側がどう思っていようと、ラシィの本当にタイトル通りな『ほんの数滴の毒』での反撃が実にお見事でした。
　四年越しの浮気男の身勝手な行動まで見越して、それまで築いた人脈（女性冒険者達）を駆使して安定した相手と結婚、それを浮気男に告げる後輩受付ちゃんの容赦ない追撃……。
　実に爽快な物語でした。

　年上寝取り女からＢＢＡ呼ばわりされた反撃が「数が数えられない」って、見事な毒ｗ
　本当にほんの数滴で相手にきっちり痛い目見せて、自分は地に足の着いた幸せを探して手に入れ、元恋人の頭お花畑な所も見抜いて先手を打っておく、実に爽快な主人公でした。
　傍から聞いてるだけで「お前らだけでやってろやぁぁっ！」と叫びたくなるハウスルール押し付けも人間関係円滑化のために受け入れる、菩薩のような一面もあって。
　後輩ちゃんも後輩ちゃんで、こっちはしっかりと懇切丁寧に叩き潰す。一読者としては「まさにそこが見たかったッ！」という勧善懲悪な所だったので、本当にスッキリしました。
　面白かったです！

冒険者相手ならわりと引く手あまたでモテてるのにいつ死ぬかわからないから…で一貫して一般人を交際相手に選ぶ主人公と、正論パンチで勘違い男を撃退する後輩ちゃんが有能すぎる。仕事中に関係ない話に付き合わされてるのに馬鹿にも伝わる言語で教えてくれたのある意味優しい。
略奪女は他の町に行かなきゃ再婚も就職も難しい気がする…

うん、下手な仕返しより怖い毒でした。
そもそも結婚するということをちゃんとわかっていなかった男だったから、そんなのとくっつかなくて結果オーライ。
後輩ちゃん、そんなに親切に教えてあげなくても。

後輩ちゃん強いｗ
まあ、それくらいじゃないと、冒険者の相手難しいのかな。