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読んだ後に色々考えさせられる話で印象に残りました。
聖女が子竜を食べてしまったこと、それ自体は仕方ないと思います。
本人も自己弁護気味に触れてましたが、生きるか死ぬか、飢えの話なので。
その上で何が悪かったというと、罪から目を逸らし続けたことかと。
癒しの力に気付いた時に食物連鎖で勝ったから加護! は流石に都合よく考えすぎなんですよね。
まあそれでも竜を食べてしまった恐怖から自分に言い聞かせてというのは子どもなら仕方ないとも言えますが。
決定的だったのは竜が現れ、全てを奪って行った時に、何故どうしてと全く自分のせいと思わなかったことかと。
竜の親子関係察しろとまでは言わずとも、竜が襲ってきた時に、竜を食べた過去あるなら、もしかして自分が昔、竜を殺したから? と少しでも鑑みるべきなんですよね。
これだけ何故どうしてやったなら。
でも全くそこに思い至らなかったのが、もう罪とさえ思ってなかったんだなと。
大人になった今だからこそ向かい合うべき罪と向かい合えなかったんだなと。
竜や魔女のスタンスから、自分のせいでは、子竜殺したからでは、と少しでも聖女は思ってそれを問いかけたり、復讐躊躇したらこうはならなかったろうに。
話し合いには応じるつもりだったし、躊躇したならそこまでのつもりだったし、何より回りくどいやり方したのは自分が何をしたのか思い知らせるためでしたからね。
ただ食べてしまったことにはドン引きされてましたが人間視点だと十分聖女していたかと。
聖女だけでなく王や王子、竜と魔女の行いや心情も納得いくものでした。
特に王は不老不死周りのあれそれがまさに王といえど人の子な考え方で人間味ありましたし。
その上で聖女の功績を理解しつつも為政者としての判断を下せてますし。
ある意味元凶な子竜も脱走してしまったのはやらかしですが、当時の聖女が子どもだったというのならこっちも子どもでしたし。
それに呪いの理由が憎しみとかでなく、他に犠牲者出ないようにという願いだったのがやるせ無いですね。
誰も彼も相応に理解できて悪人とはいえない者たちだったからこそ、読後感がなんとも言えないのがとても良かったです。
面白かったです。
聖女が子竜を食べてしまったこと、それ自体は仕方ないと思います。
本人も自己弁護気味に触れてましたが、生きるか死ぬか、飢えの話なので。
その上で何が悪かったというと、罪から目を逸らし続けたことかと。
癒しの力に気付いた時に食物連鎖で勝ったから加護! は流石に都合よく考えすぎなんですよね。
まあそれでも竜を食べてしまった恐怖から自分に言い聞かせてというのは子どもなら仕方ないとも言えますが。
決定的だったのは竜が現れ、全てを奪って行った時に、何故どうしてと全く自分のせいと思わなかったことかと。
竜の親子関係察しろとまでは言わずとも、竜が襲ってきた時に、竜を食べた過去あるなら、もしかして自分が昔、竜を殺したから? と少しでも鑑みるべきなんですよね。
これだけ何故どうしてやったなら。
でも全くそこに思い至らなかったのが、もう罪とさえ思ってなかったんだなと。
大人になった今だからこそ向かい合うべき罪と向かい合えなかったんだなと。
竜や魔女のスタンスから、自分のせいでは、子竜殺したからでは、と少しでも聖女は思ってそれを問いかけたり、復讐躊躇したらこうはならなかったろうに。
話し合いには応じるつもりだったし、躊躇したならそこまでのつもりだったし、何より回りくどいやり方したのは自分が何をしたのか思い知らせるためでしたからね。
ただ食べてしまったことにはドン引きされてましたが人間視点だと十分聖女していたかと。
聖女だけでなく王や王子、竜と魔女の行いや心情も納得いくものでした。
特に王は不老不死周りのあれそれがまさに王といえど人の子な考え方で人間味ありましたし。
その上で聖女の功績を理解しつつも為政者としての判断を下せてますし。
ある意味元凶な子竜も脱走してしまったのはやらかしですが、当時の聖女が子どもだったというのならこっちも子どもでしたし。
それに呪いの理由が憎しみとかでなく、他に犠牲者出ないようにという願いだったのがやるせ無いですね。
誰も彼も相応に理解できて悪人とはいえない者たちだったからこそ、読後感がなんとも言えないのがとても良かったです。
面白かったです。
本当に、不穏の影がひたひたと忍び寄ってきましたね……。ジェットコースターが少しずつ上がっていく楽しいドキドキではなく、不安なハラハラな感覚に慄いてます。
どうなるか、すごく楽しみです。
どうなるか、すごく楽しみです。
エピソード4
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