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張り手の衝撃　>　内容も知らず評価をつけた作品から来たから、この一文で角界ものかと思った。だって、張り手…………。平手打ちとかじゃなく張り手ぇ。

とりあえず言えるのは、トイヴォ性格悪いというか、破綻してやがんなあ、と…………。マリアムが全てを捨てる、自棄になる、狂うまで温かい目で見守るとか、ちょっと所じゃなくおかしいわ。
しかも、愛情でも同情でもなく、ただの執着にしか見えない。つまり、現代で言うならストーカー。
これでマリアムが捨てきれなくて、それでもトイヴォが手を差し伸べる、ならマシだったんだろうけど、そうじゃなかったからなあ…………。
ドロドロのストーカーさん一人勝ちエンドとしか思えない。
現状、マリアムが少なからずトイヴォを想っているからまだいいんだけど、彼女、ネタばらしされたらどうなるんだろう？

　すごく癖に刺さりました。ありがとうございます。感想を書くのは初めてなので、不手際があったら申し訳ないです。
　トイヴォにはずっとマリアムの縋る歌声が聞こえていたのに、全てを捨てるまで無視し続けるところが個人的にとても好きです。相手を滅ぼすほどの愛がきれいに描かれていました。

うわあ、トイヴォ最悪
他も両親以外碌でもないけどトイヴォが最悪だわ

古来、人外の者の愛は、相手を滅ぼすか、自分が滅びるかのものが多いですからね。
見込まれてしまったからには全てを捧げるもか無くなるけど、マリアムにはもう自分しか無いですから、選択も簡単だったのかも。

　人間も業の深い生き物ですが、この世界の人魚も相当業の深い生き物なのですね。愛を知る生き物は、どうしてもそうなってしまうのでしょうか。トイヴォの友人の剽軽さは、この美しくも恐ろしい物語のちょっとした息抜きでしたが、それだけにその後のトイヴォの想いの重さが際立ちました。
　聖母マリアに由来すると思われる悲劇の少女マリアムが、どうか深い深い海の底で、僅かでも安らぎを得られたら、と願いながら読了いたしました。
　昨夜の告知から、公開を待ち遠しく思っておりましたが、それだけの価値のある、素晴らしいお話でした。