感想一覧

この世界において魔法など超常能力は存在しないあつかいなのですか？。

幾重もの秘めた悪意で不実な愚か者を絡め取る展開にゾクゾクしました。

なんだか、モニカの裏を感じてゾワッとします
呪術医紹介した人と結婚……
幸せになれると良いですね

>>「――ただし、返ってくるのは、自分とは限らないようですよ？たとえば……自分の愛する者とか」

この話の怖いところは「因果」や「業」的な物が存在して、デリクの言動が回り回って自分に返ってきたとして、
婚約解消するまでは主人公にも「身内判定」が付いていて主人公まで不幸になりかけたところですね。

さらに、どう考えてもデリクの方が無茶苦茶を言っているのに「妻と子供の状態が悪くて困っているデリクを助けなかった」という事でその場に居た人達にまでカルマポイントマイナスを押し付けて来る。
主人公はその辺りを「一度は助けた」としれっと回避しているので、より一層「カルマシステム」的なモノの理不尽さを感じる。

　貴族社会の恐ろしさをしみじみ味わえるお話ですね。
　学び続けたモニカと、浮ついた恋に溺れてまともに学ぶこともなかったデリクの対比が鮮やかでした。学ばなければ、善意と善意に見せかけた悪意の区別もつきませんよね。
　また、デリクと侯爵家は、貴族によくある慣習と意識に潜む陥穽に見事に嵌ったとも見えます。デリクは早すぎる婚約で婚約者を肉親のようにしか認識出来なかったのでしょうし、侯爵家は高位であるという驕りと男尊女卑的な意識から、息子の婚約者にばかり大きな負担をかけて肝心の息子への教育を疎かにしたのでしょうから。
　学びを疎かにしなかったモニカには、それに相応しい幸せを掴んでほしいと思います。