感想一覧

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お姉さんの気持ちがなんだかよくわかる気がします(笑)。
こっちが気い使うてんだから、お前ら早うくっつけや!みたいな。でも、人はそううまく思う通りには動いてくれないもので。だから妹さんご夫婦が結婚するまでにも結構な時間を要した。このへんに、リアリティを感じました。
 「失踪する」いうのは思い切った手段ですが、ある意味この方らしいとも思います。
意外と近く(国内?)にいるのかもしれないけれど、つぎは自分自身の幸せをつかんでいただきたいです。
澳 加純様の美しいイラストとともにたんのうさせていただきました。
姉の実愛への共感、ありがとうございます。
大きな存在がいきなりいなくなったショックというのははかり知れず、そこからある程度立ち直るまでにかかった十年余りの月日が長かったのか短かったのか判じることはできませんが、残された二人は二十代の時間を空っぽのまま過ごしたわけで……やっぱり、長かったのでしょうね。
実愛は自身の幸せをつかむのに必死だったでしょうけど、要領の良い彼女のこと、案外近くで「はよくっつけ」と見守っていたかもしれませんね。
加純さんのイラスト、とても優しく明るく、素敵な一枚でした!
読み終えても、心の置き場所が定まりきらず、さまざまな感情が揺れ動いています。

アイちゃんの存在感が本当に大きくて……
だからこそ、夫婦になった二人の間に残り続けた「心の空白地帯」が、より際立って感じられて。切なかったです。

それでも、二人が新しい祝い方を探そうとする姿に自立と、ほんのり明るい未来が感じられて、安心しました。
素敵なお話を、ありがとうございました。
心の置き場所が定まらないとのこと、きっと登場人物たちもそのような心持ちだったろうなぁと想像しているのですが、彼・彼女らに心を寄せてくださりありがとうございました。
「心の空白地帯」を共有することで夫婦となったふたりですが、少しずつ、アイちゃんの不在を抜きにして立つことができるんじゃないかなと願いながら書いたものです。
明るい未来への第一歩へのハピバのお話をお楽しみくださり、ありがとうございました。
企画から参りました。
優秀で行動力のある実愛と、春来と実心の三人での日々が楽しく語られたあとに、実愛の失踪。どうなったのかとどきどきしました。
小包が届いてほっとしましたが、何でもできるように見えた実愛でも、枠にはまってできないことはあって、両親に自分の居場所を言えずにいるんですね。
実愛によって春来と実心が結びついたのでしょうけど、ボンボンチョコレートを贈る習慣の変わるときが来た瞬間が、じんわりと心に響いてきました。 
ひとつひとつの描写が丁寧で、不思議なお話なのにリアリティを感じ、引き込まれました。
素敵なお話をありがとうございました。
このお話にリアリティを感じて頂いたとのこと、嬉しく思います。
おっしゃるとおり、姉・実愛の失踪という喪失体験が春来と実心を結び付けたわけですが、ボンボンからの卒業は、彼女がいなくても大丈夫なのだと思えるようになる過程の、はじめの一歩なのでしょうね。
近しいひとの不在に慣れるということは寂しくもありますが、そのことを負い目に感じる必要はないのだろうなと思います。
前を向くことをためらわないでもらいたい、そんな願いを妹・実心の通勤風景に仮託していたのかもしれないなと、脱稿から少し時間の経った今、感じております。
丁寧なご感想を、ありがとうございました。
拝読させていただきました。
こんないろんな意味で規格外な姉がいたら、それは落ち着かないでしょう。
でも、自分は自分。
しっかり足を踏みしめて行きましょう。
頑張れ!
ご感想ありがとうございます。規格外なお姉さんには、日本は狭かったのかもしれませんね。おっしゃるとおり、自分は自分。日常を大切に、地に足をつけて歩くことのできる二人だと思います。彼女たちへの応援、ありがとうございました!
企画から拝読しました。以前、別の作品を読ませていただいたときも思いましたが、本当に筆力が高くてうっとり。すばらしいです。
ネットで自分の夫の文章をみつけたら、びっくりしますよね。その文章中のアイちゃんが魅力的だったので、悲しいことになっていないと知ったときはほっとしました。
ただ私としては(リアル大学生の子がいるので)ぜひ両親にも生存を知らせてあげたいという希望が……親の期待が重くて家出したかもしれないので、難しいのかもしれませんけれど。
ラスト、迷いを捨てたココちゃんが新たに歩みだす幕切れが、とても爽やかできれいでした。素敵な作品を、ありがとうございました。
こまのさん、ご感想をありがとうございました!
過分なお言葉、恐縮です。ほかの文章を覚えていて下さったとのこと、とても嬉しいです。

親が娘の無事を知ることができたら、という希望は私も抱いておりました。
どうにか彼らに教えてあげたい、と思いながらお話のイメージをあれこれこねくり回したのですが、この物語の枠組みの中においては、幼なじみ三人組はまだその段階に至っていないのだろうなと考えた次第です。
実愛たちの両親は、無事でさえいてくれたらと願っているでしょう。
けれども、無事を知ったら、きっと会いたくなる。また探したくなる。そして探し出したあと、次に望むのは何か、その次は――「無事でさえ」という願いは、無事を知るまでのものであって、知ればその先を望みたくなるのが親心ですが、その期待に応じられるほど成熟・安定した状態に実愛が達しているかどうか、実心も春来も判断できなかったのだろうと思いました。
子に勝手な期待を寄せたくなるのは、筆者が未熟な親だからなのでしょうけれども。
いずれにしても、実心にも春来にも、弱り切った親たちに黙っているというのはつらい選択だったでしょう。

ただ、実心と春来が、出来すぎた姉からの精神的な自立を果たした後、もしも実愛と接触することができたなら、きっと実愛の中の脆い部分をカバーしてくれるのではないかとも感じております。
そうしたら、実愛は再び家族と向き合うことができるかもしれませんね。
淡い期待を捨てきれない筆者なりに親心を抑えたつもりの、でもやっぱりちょっぴり淡い期待の残るラストとさせて頂きました。

親たちに心を寄せてくださりありがとうございました!
執筆しながら、これは親がしんどかろう……と考えていた部分でしたので、大変有難く存じます(*´ω`)
純文学のような、表現一つ一つに想像力を掻き立てられる、描写をリアルに思い浮かべたくなる美しい文章が印象的でした。
 学生の頃、国語の教科書に掲載されていた小説を読んだあとのような読了感を得ました。①この時の実心の心情を表したものを本文から二十字以内で抜粋せよ。(10点)みたいな問題が出てきそうです。(変な例えですみません(汗))
志茂塚さんの高い文章力に脱帽です。
素敵な作品を読ませていただきありがとうございました。
  • 投稿者: 風花 香
  • 2025年 04月03日 01時41分
風花さん、ご感想をありがとうございました。
若いころ、純文学に寄って読んでいた時期があり、そのときの感覚が漏れ出ていたのかもしれません。
国語の試験みたいになっていましたら、こちらこそすみません(;´Д`)
まだまだ稚拙なお話を、こんな風に評価いただきましてありがとうございます。
これからも精進いたします。
淡々と語られながら、3人の複雑な心境が見事に織りなされていました。チョコレートボンボンやSNSなど、小道具の使い方も見事。3人がごく身近な人物で、現在を生きている、呼吸しているという感覚を感じました。
希望を抱いたラストにホッとしたのも確かです。きっとそろそろ新しい一歩を踏み出していくべき時なのだと、実心と春来、そしてどこかの空の下にいる実愛もが心の中で思っていて、こんな出来事が起きたのかもしれませんね。
  • 投稿者: 澳 加純 
  • 女性
  • 2025年 03月31日 19時05分
加純さん、ご感想ありがとうございます。
三人それぞれに、気持ちの重なる部分とずれている部分があったと思いますが、それってきっとごく普通のことなんだろうなぁと思います。
そういうごく当たり前の気持ちのありようを書こうと思うと、なんだか複雑になってしまう不思議……力不足を痛感しますが、それでも三人三様の心境が書けていたとしたら、嬉しく、また安心いたします。
身近な人が急にいなくなること、そしてその喪失を抱えた日常に慣れるには、長い時間がかかりますね。
いつかそのタイミングがやってきたとき、ゆっくり、その人のペースで、一歩踏み出せるといいなと願い、ラストへと結ばせて頂きました。
こういう後を引く読後感の作品が、私本当に好きで。
美しく五感を掻き立てる描写と相俟って、本当に素晴らしいです。
色々とどういうことだろうと、こういう思いだったんだろうかと、それぞれ三人に思いを馳せられるというか、色んな読み取りや考え方ができる、なんというか、言葉に表せられないこの感情が、とてもとても胸にきます。
すごく、すごく、よかったです(ああ、語彙力なくてごめんなさい、伝われ><)
素敵なバレンタインのお話を、ありがとうございました。
更紗さん、お読みくださりありがとうございました!
まだ気持ちの整理がつけられないまま、筆に任せて書いたものです。
色んな読み取りや考え方ができるとのこと、混乱していた気持ちがそのまま文章に乗っかっていたかもしれません。
お見苦しい部分もあるだろうなと、投稿後とても不安だったのですが、更紗さんのお言葉にすごく安心できました。
ありがとうございました。
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