感想一覧

公爵家の兄かな……？

されるがままのヒロイン像がお好きだったりします？
耐えて忍んで「仕方ないの…」ってなってるか、唯々諾々と夫の横暴の後始末をして(肝心の夫自体は野放し)掌で転がす良妻ぶってるかの、ネットで見る九州の男尊女卑家庭のような描写が多いもので(過去作品を何点か拝読しました)

ざまぁとタグにあっても明確なざまぁはなく、やんわりと避け続けただけなのにやり返した感を出されてますし、作者様的にはそういう価値観でおられるのかなと

終始モンスター妹に振り回されて振り切れず、やっと結婚して離れ、実家に不協和音が生じ始めたと思ったらプツリと終わりなのが残念。
モンスター妹に振り回されたのと同じくらいの挽回の回がないと読み手としては鬱憤が蓄積されたままでカタルシスを感じられないと思います。
途中までは良かっただけに、惜しいです。

死ぬまでの人生が、予知夢的な夢だったのか、過去の自分とあったように死からの回帰だったのか……
どちらとも本文に書かれていたのですが、結局どちらだったのか不明のままでした。
誰と結婚したのかも不明ですね。婚約の申し込みが来ていたとありましたが、それが過去と同じく歳の離れた侯爵だったのか、それとも他の誰かだったのか。読者側の想像に任せようとした感はありますが、侯爵以外の候補者が見当たらないので曖昧にする必要は無かったかと思いました。
妹がどうなったのか最後わからなかったのがイマイチでした。
話自体は面白かったので、設定が全体的に曖昧だったのが残念でなりません。

最後は尻切れトンボになってるのがいまいちですね。
家族にざまぁが待っているのか主人公に明るい未来があるのか、途中で期待を断ち切られたような気分です