エピソード1の感想一覧

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〉夜が深まる。風はなく、夏の名残の暑気が漂い、湿気が肌にまとわりつく。虫の声も、息を潜めるように細く遠い。

冒頭のこの一文から、夏がすでに終わっていて、秋に入りかけている季節だということがわかります。虫の細く遠い声も、これから始まる波乱を予感しているように、嵐の前の静けさのような感じが出ていますね。グッドです!

曲者相手に、暁狐と母の立ち合いが描かれていましたが、相手に斬りつけた箇所から、動作に至るまで如実に描かれており、まるでお芝居の殺陣を見ているような臨場感がありました。こちらもグッドです!

最後に、少年と男の「全てを食らい尽くす“顎”になりたい」「否、それでは人の世を生きてはいけぬ。いずれ己の首を絞める」と諭され、「ならば“暁狐”と名乗れ」といったところに、名前という新たなアイデンティティーを獲得しただけでなく、少年のメンター的な師匠をも得た希望のような光を感じさせてくれました。

今後の展開に訪れるであろう波乱だけではなく、そこを生き抜く、明るさを予感させてくれるような終わり方だったと思います。いいですね!
せいひつさん、感想ありがとうございます!
冒頭の描写から季節や空気感を汲み取っていただけたこと、とても嬉しかったです。そして、暁狐と母のやりとりや名を得る場面まで、細やかに読んでくださって本当に感謝しています。
読んでくださる方がいて、こうして言葉を返してもらえることが、何よりの励みになります。
これからの物語も、暁狐の歩みを見守っていただけたら嬉しいです。
改めて、ありがとうございました!
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