エピソード9の感想一覧
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お互いに複雑な立場だからこそ、婚約する二人だけでなく、両家の弁護士同士であれこれ折衝する必要があるのですね。……こうしてみると、妻子は少なくとも金銭面や物理的な権利については守られそうですから、ライトノベルにありがちな、継母に冷遇されて食べる物さえないようなドアマットヒロインはあまり発生しなさそうな気もしてきました。
アルバート卿の思慮深さに、今回もさらに好感度が上がりました。
アルバート卿の思慮深さに、今回もさらに好感度が上がりました。
エピソード9
複雑になるので本話ではあまり立ち入っていないのですが(という話が多すぎですね)、貴族の新婚夫婦の場合、少なくとも建前上は働いて得た収入ではなく、二人の財産(夫が親から分与された財産+妻の持参金)の年利で暮らすことになっていました。
婚姻契約を結ぶ時点で、その財産の中の子供に対する分与金を決めてしっかり管理しておくことができれば、ドアマットヒロインの誕生は防げるはずです(笑)
それをきちんと合意しておけなかった、もしくは、それほどの財産がない場合は厳しい状況もあり得ます。特にイギリスの場合は1882年の既婚女性財産法制定以前は、結婚すると妻の財産は全て夫のものになったので、基本的には夫(ヒロインの父)の一存で全てが決まってしまうので、碌でもない父の場合は……。
1882年以降は、少なくとも法的には妻の財産は妻の遺言により、娘に相続させることも可能になったと思われるので、状況は改善したのではないかと思います。
場所と年代が少しずれますが、ドアマットヒロインの元祖とも言えるシンデレラのグリム童話版の描写は母の遺産を相続したことを示唆しているのだという説をどこかで聞いたことがあります。
ただ、いずれにしても、成人または結婚が分与や相続の条件ということはあり得るので、その場合はやはりドアマット化しやすくはあるのと、ミステリー的には成人や結婚の前に娘を殺害する動機になってしまいますね……。
とつい長々と語ってしまいましたが、感想ありがとうございました。
現時点で完成している番外編エピソードを年始にかけてひっそり公開していきますので、ご興味あればぜひお読みいただけると嬉しいです。
婚姻契約を結ぶ時点で、その財産の中の子供に対する分与金を決めてしっかり管理しておくことができれば、ドアマットヒロインの誕生は防げるはずです(笑)
それをきちんと合意しておけなかった、もしくは、それほどの財産がない場合は厳しい状況もあり得ます。特にイギリスの場合は1882年の既婚女性財産法制定以前は、結婚すると妻の財産は全て夫のものになったので、基本的には夫(ヒロインの父)の一存で全てが決まってしまうので、碌でもない父の場合は……。
1882年以降は、少なくとも法的には妻の財産は妻の遺言により、娘に相続させることも可能になったと思われるので、状況は改善したのではないかと思います。
場所と年代が少しずれますが、ドアマットヒロインの元祖とも言えるシンデレラのグリム童話版の描写は母の遺産を相続したことを示唆しているのだという説をどこかで聞いたことがあります。
ただ、いずれにしても、成人または結婚が分与や相続の条件ということはあり得るので、その場合はやはりドアマット化しやすくはあるのと、ミステリー的には成人や結婚の前に娘を殺害する動機になってしまいますね……。
とつい長々と語ってしまいましたが、感想ありがとうございました。
現時点で完成している番外編エピソードを年始にかけてひっそり公開していきますので、ご興味あればぜひお読みいただけると嬉しいです。
- 早瀬晶
- 2025年 12月30日 10時55分
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