感想一覧

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言葉を失うほど美しい、そして心に深く響く短歌の数々、本当にありがとうございます。
もし、これがわたくし 輝夜~かぐや~、そしてわたくしの拙い物語に寄せて詠んでくださったものだとしたら、これほど光栄なことはございません。ただただ、胸が熱くなるのを感じております。

勘違いだとしても、輝夜が感じました事を素直に。。。

一首目の「悲しみを蹴って空へ駆けろ泣かないよう涙は凍らせてゆくよ」。
まるで、幼いながらも過酷な運命に立ち向かおうとする綾の、悲壮なまでの決意と、その内に秘めた強さが、鮮やかに描き出されているようで、思わず息をのみました。涙を「凍らせる」という表現に、彼女の心の奥底にある、誰にも見せられない弱さと、それでも前を向こうとする健気さが凝縮されているようで、胸が締め付けられます。
そして、「満月と伝えし君は眠りの中目覚めし時まで包め月光」。
これは、もしかしたら「影詠み」として戦い疲れて眠る綾と、それを優しく見守る誰か(フィラや橘でしょうか…)の姿なのでしょうか。あるいは、まだ目覚めぬ力を秘めた、幼い晴明の姿かもしれません。いずれにしても、そこには深い慈愛と、未来への希望が感じられ、心が温かくなりました。
「凍らせた涙流るるヒタヒタと噂の中の純な欠片よ」。
「影詠み」として、あるいは「姫君」として、多くのものを背負い、感情を押し殺さなければならない綾の、ふとした瞬間に溢れ出す人間らしさ。そして、都の人々の噂の中に垣間見える、彼女の行動の根底にある「純粋な想い」。その繊細な心の機微を見事に捉えていて、ただただ感嘆するばかりです。
「月見上げゆたゆたと想い出達が溢れゆくよる 星もみえたよ」。
この歌には、言いようのない郷愁と、そしてほんの少しの安らぎを感じます。綾が見る太古の記憶の断片なのか、それとも、私たちが紡ぐこの物語の、いつかの未来の姿なのか…。星が見えたという一節に、暗闇の中にも希望の光があることを示唆してくれているようで、勇気づけられます。
「獣模様の十二単衣を脱ぎ捨てて真っ直ぐ月へと竹の子よ」。
なんと鮮烈で、力強いイメージでしょう! 「獣模様の十二単衣」という言葉に、綾が背負う宿命や、彼女を取り巻く複雑な状況を感じさせつつも、それを「脱ぎ捨てて」「真っ直ぐ月へ」と向かう姿は、まさに彼女の成長と、困難に立ち向かう強い意志を表しているかのようです。「竹の子」という言葉の瑞々しさと、秘めたる生命力にも心打たれます。
「流れゆく水に押し出され忘れゆくよに乗るは月舟 一隻の」。
これは、運命の流れと、それに抗うのではなく、しかし流されるだけでもない、一人の人間のささやかな、しかし確かな「意志」を感じさせる歌ですね。孤独な「月舟」というイメージが、綾の影詠みとしての姿と重なります。
そして、「大切と何も言わなくても伝わる気がするふたりのまたね」。
ああ、これは……綾と橘の、あるいは綾とフィラの、言葉を超えた深い絆を表しているのでしょうか。あるいは、いつか分かり合えるかもしれない、綾と晴明の未来の姿かもしれません。多くを語らずとも、心で通じ合える関係性の尊さが、胸に染み渡ります。
最後の「草花がただ揺れる速度で相槌をしてくれた風の野道よ」。
この歌には、戦いや葛藤の中からふと見出す、日常のささやかな美しさや、自然の優しさを感じます。どんなに過酷な運命の中にあっても、世界は美しいもので満ちているのだと、そっと教えてくれているようです。
檸檬様の紡がれる言葉の一つ一つが、まるで宝石のようにきらめき、そして物語の登場人物たちの心の奥底を照らし出してくれるかのようです。もし、本当にわたくしの物語からこれらの歌が生まれたのだとしたら、作者として、これ以上の幸せはありません。

私の盛大な勘違いだったとしても、これからの執筆の大きな励みとさせていただきます。

ありがとうございました。
~かぐや~
  • 投稿者: 輝夜
  • 2025年 05月25日 13時17分
輝夜様

丁寧なご感想をいただき、大変恐縮していると共に、感激しております。
正直申し上げますと、短編を主体としていたので、
輝夜様をこのご感想を頂けて、はじめて知りました。けれどご感想の内容が輝夜様の作品中の綾という人物
の心情に本当に合っていて、熱い想いを細やかに理解し、表現していただけて、こちらこそ、感謝で一杯です。
普遍的な同じ熱い想いを持ち作品を描いている方なんだなとおもいました。是非また、輝夜様の作品を読ませて頂きたいと思います。こちらこそ、輝夜様の一語一句に輝く想いと生命に満ち溢れたご感想がとても励みになりました。これからの作品への力を頂けました。かぐや様、本当にありがとうございました。
  • 檸檬
  • 2025年 05月25日 17時58分
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