感想一覧

セレートが兄から信頼を得るくだりは、緊張から安堵へと移る感情の流れが丁寧でした。
ローラとの再会〜告白も、彼のまっすぐな想いがしっかり伝わってきました。
物語としては「信頼」「決意」「恋心」がしっかり交錯してて、続きが楽しみです。
なかなか読み進める時間がありませんが、楽しみに読ませて頂きます。

ちなみに、特に好きだった描写は、
　弱いのは俺の方だ。俯き、拳を握り締める。
　その拳をローラが両手で包み込んだのだ。

ってとこです。いい表現で、うまいなーと思いました。

物語の入口の設定がとても良かったです。
普通に、”王子様として”ではなく、その身分を隠した状態からの始まりは、後の、”身分がローラにバレる”事の展開も楽しみにさせられます。
そして冒頭の1年の間にどのような物語があったのか、そしてこの逃亡の後にも物語があるのか、とても気になります。個人的には、ローラが、セレストがセレートと分かった時の反応が気になります。

今後の展開も楽しみにしておきます。