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政略結婚の仕組み、というか本質は「血筋」による継承権の確保です。
ヨーロッパであろうがモンゴル・中国・日本であろうが家督や事業の継承には正当な「血」が長い時代絶対条件でした。

うちの子を嫁に、婿に出すから仲良くしようね・契約を守ろうね、というよりは、家督や事業権を継ぐには〇〇家の血が必要なのでウチの血を入れよう!という気持ちだと思います。
作者様が気にされている当人の心情、というのは全く重要ではなく、いざとなれば子孫を擁立して権利を主張できる、という事が重視されていました。
なので政略結婚をしても実子がいないと政略結婚のうまみはほぼないと言えるでしょう。
つまり婚姻で政略結婚の目的を達せられたと判断される事は少なく、実子ができ、ある程度育った時点でようやく成功したと言えます。

家督に関しては絶対に継がせるというよりは継承権がある、という事が重要で、数多いる継承権を主張する人を黙らせるために一定の権利や利益の譲渡を見込んでの事が多いと思われます。
いざとなれば血が通った子孫が継承権を大義名分として戦を起こすことも可能でした。
現代人の感覚では理解しがたい事もありますが、大抵の国で大義名分のない戦には周囲の反発は非常に大きかったようです。

事業に関しては一方的に契約を破棄されようが血による継承権の有無によって取れる手段が大きく異なります。
それは両家とも共通認識のためお互い裏切るハードルが政略結婚によって高くなるためそれを主目的としたケースが多かったようです。

とにかく、現代と違って社会全体が"血による継承が当たり前"であるという共通認識を持っていたからこそ政略結婚は頻繁に行われ、また実際に効果がありました。
  • 投稿者: RuKaLuNa
  • 2025年 06月05日 02時37分
個人的な感覚でめっちゃ政略結婚の唯一の利点を噛みくだいたら「お前と俺の孫(俺の子供とお前の子供の子供)が得する契約なんだ、仲良くしようぜ!」ってことだと思うんすよね。
身内になったら族滅(血の繋がった人間みんな殺す)覚悟で敵対することも出来ないし貴族や王族って自分が生きてる間のことだけじゃなくてその先のことも考えて結婚しないととんでもないことになるわけで……。
とくにヨーロッパ方面民族戦争と宗教戦争の影響から血を大事にする文化なので血を混じらせると言うことは日本人が考えるよりめっちゃ重要なんですよねぇ、要するに血による侵略と征服の歴史なんですけれども…。
このあたりは人文学系の本を読んでみると楽しいので疑問があるのでしたら読んでみたらいいと思います!
これからも頑張ってください~
  • 投稿者: たまごやき
  • 23歳~29歳 女性
  • 2025年 06月04日 22時53分
政略結婚は現実に存在する概念なのだから不思議だなあって思われたなら現実の歴史調べたらいいだけでは。
なろうに政略結婚マンセーのイメージは別にありませんけどなろうの政略結婚ものは政略結婚する意味があるかとかそういうのはどうでもよくて、政略結婚という文化のある社会で結婚というかたちで結ばれた契約を蔑ろにするアホがざまあ食らってるだけじゃないですか。
後書きが気になりすぎて本編の感想どころでなくなってしまった。
  • 投稿者: ariyon
  • 2025年 06月04日 20時47分
 中世なら「婚姻」「血の繋がり」という目に見える不可逆な契約のカタチが必要とされたのは解る。
 現代だと単なる階級格差かな。
 上流の方々は「本当に現代社会かよ」と思いたくなるような生き方なさっているのでしょうし。
 戦国時代かよ、と常々思う。
  • 投稿者: アレイ
  • 男性
  • 2025年 06月04日 07時30分
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