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[良い点]
「ラビ」というペットのウサギの個性や糞から知れる病気、そしてペットの死を巡る社会環境を含めての描写がとても丁寧で、リアリティを感じました。

ペットの葬儀を扱う業者に反発や違和感を覚える主人公の少女に対し、
父親が「お前が手を合わせた行為だって似た様なものだ」と諭すくだりなど、考えさせられるものがあります。

まるで砂糖菓子の様なラビの遺骨にも命の儚さがが良く現れていて良かったです。

その一方で、ラビがまだ生きているかのような感覚で行動してしまう家族の描写に、
ラビが実は家族にとって確固たる地位を得ていたと窺い知れる描写も秀逸です。
[気になる点]
もう少し、健康体だった頃のラビと家族のエピソードがあっても良かった気がします。

ラビが遺骨になるまでの一時間、家族はどんな思い出を語ったのでしょうか。

主人公の少女、母、そして父でそれぞれ異なったエピソードがあるのではないでしょうか。
[一言]
こうした骨のある作品にこのサイトで出会えて嬉しいです。
 感想ありがとうございます。

 少女をはじめとする家族の、死と向き合ってからの日常を淡々と描ききれていましたでしょうか。

 少女を中心に描いた為、父母から見たラビのエピソードは冗長かと思い記述しませんでした。
 おっしゃる通り、全体の構成を考えて、生前のラビと家族のエピソードを含めてみても良かったかも知れませんね。ご指摘ありがとうございました。

 作品を気に入っていただけたようで、たいへん嬉しく思います。ありがとうございました。
[一言]
完結ですか。
お疲れさまでした。
ウサギの死を悲しみつつ起きてくる出来事に向き合おうとする主人公の心情に共感を覚えました。
同時に、主人公を見て、死んだウサギはどう思っているかな、などと訳の分からないことを考えてしまいました。
  • 投稿者: 支援BIS
  • 2012年 02月12日 12時34分
感想ありがとうございます。

ウサギの死を通して、主人公は少し大人になれたのではないかと思います。

ウサギは……『そこまでオレさまの事を思ってくれてるのなら、幽霊になって抱っこされに行ってやってもいいぜ』でしょうか。でも、幽霊になってやって来ても、『早くオレさまの大好物の乾燥リンゴをよこせ』と床を蹴っているような気もします。

優しくするならもっと早くにしてくれよと不満はあるでしょうが、気持ち自体は喜んでくれている……そう思いたいです。
[一言]
ペットだけ、ではないですよね。死に直面した時はもっとなにかできたんじゃないかという後悔が生まれます。
  • 投稿者: bunz0u
  • 男性
  • 2012年 02月11日 23時20分
 感想ありがとうございます。

 本当にそうですよね。もっと早くに気づけたはずなのに、取り返しがつかなくなってからようやく気づくんです。いつも後悔してばかりですが、少しづつでも前進できてるのではないかと思うようにしています。
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