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 今回特に印象的だったのは、言葉を介さないコミュニケーションが紡ぐ絆です。息子を亡くし、絶望の中で生きるお里と、人ならざる白い狐。彼らの間に言葉はなくとも、互いの存在が静かに寄り添い、お里の凍てついた心を少しずつ溶かしていく描写は、私たち人間関係における「共感」や「受容」の真髄を示しているように感じました。言葉の壁を超え、魂と魂が触れ合うような筆致に、文学の奥深さを覚えました。
 単なる悲劇で終わらず、穢れた魂の浄化という形で物語が昇華される点も、この作品の魅力だと思います。悲しみの中にも確かな光を見出す展開は、読者に静かな希望と安らぎを与えてくれます。この作者さんの作品は、常に「目に見えないもの」の尊さ*を教えてくれますね。
  • 投稿者: ももか
  • 18歳~22歳 女性
  • 2025年 06月14日 23時01分
ももかさん、読んでいただいてありがとうございます。
私の拙い作品をこんなにも深く読んでいただいて、ただただ恐縮です。
もしよろしければ、現在執筆中の作品も読んでいただけると幸いです。
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