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その目に何も映らなくても、確かに世界は存在していて。
光が射しこんだその時に、惑いながらも主人公は足を踏み出せるように思います。
本論ではないですが、すべての行が11文字でぴしっと書かれていて整然とした作品ですね。
日浦さん、ありがとうございました。
目からの情報がなくなると、ほかの感覚が鋭敏になりますよね。受け取る情報が、いつもより大きく感じるような。
いつもは感じているのに気付かない周囲の細やかな変化と、あるべきものが思ったところにない不安感。
それでも寝台で明るくなるのを待つのではなく進み行く様は、今の先に続くいつも通りの明日を無条件に信じて過ごす日常のようで。

記憶ではあるべきものがそこにない非日常。
時には考え気持ちだけでも備えなければならないのかもしれませんね。
 見えない世界を手探りで知ろうとする過程はホラー的にも感じられますが、手探りが故の不安を表していると気付けば明るい世界が広がっているとも考えられる。
 畳と寝床のある建物の中、いつよに来たか誰彼時のひと間を映すまだ見ぬ世界♪
  • 投稿者: 静夏夜
  • 2025年 07月06日 05時57分
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