感想一覧

[一言]
　こんにちは。

　作品として、上手くまとまっているのが良いと思います。余計なことを書かず、それでいて必要なことはしっかり書かれている。小説を書くと何かと書きすぎてしまう僕からすると、羨ましい限りです。

　褒め言葉になるのか、むしろ皮肉に受け取られてしますのかわかりませんが、道徳の教科書に載せられそうだなと感じました。
　小学生あたりの子に読ませると、その人の心に残り、何か得るものがありそう。そういう人には、積極的に読んでほしいと思います。
　しかし、中学生以上に読ませると、少し噓くさく感じてしまうかもしれません。「現実はこんな上手くいかないよ」と、訳知り顔で言われてしまうかも。
　僕が中学生だったのもはや十年前になってしまい、現代っ子の実情なんて把握していませんが、ひねくれ始める中学生には、美談というか、上手くいきすぎる話はあまり魅力的ではない気がします。でも、本当に何かを伝える必要があるのはそういうひねくれている中学生なんですよね。
　良い話ではあるけれど、本当に何かを伝えなければいけない子に伝わりにくい。かといって話を変えすぎると、ちぇそなさんの作品の魅力がなくなってしまいそうです。
　（あくまで個人的な感想なので、あまり気にしないでください。）

　少し否定的なことを書いてしまいましたが、この作品自体はとても素晴らしいものです。
　中学生の男の子の、人生の転機とも言える場面を巧みに描き、知的障害者の子に対する温かな視点も含まれています。難しいことをあっさり書けてしまうのがすごいです。
　ともあれ、大人になる一歩を踏み出す少年の姿は感動的でした。
　折しも乙武洋匡さんの『五体不満足』を今更ながらに読んだ時。知的障害者に関わらず、障害者に対する差別や偏見が無くなる日がやって来ることを願います。
「障害は不便です。でも、不幸ではありません。」
　誰もがこんな風に言えるようになるでしょうか。

　余計なことも少々書きましたが、これで終わります。
　では、これからもがんばってください。

[一言]
どんなのが良い小説か私にはわかりませんが、私の心に残ったのできっと良い小説だとおもいます♪
私の友人は障害者で、普通のことが難しくて、何を言ってるのかわからなくて大変なときもあるけど、笑顔が素敵で大好きな友人です!!