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読ませていただきました。
『終末の迷い人』の序章は、正体不明の災害〈終末〉によって人類が滅亡の淵に立たされているという過酷な世界観を背景にしながら、記憶を失った少女エルシアの「再生」を驚くほど優しく、そして情緒豊かな筆致で描き出した心揺さぶられる幕開けとなっています。目覚めたばかりのエルシアが抱く光への眩暈や、自分の名前を辿ろうとするだけで脳を突き刺すような激痛に襲われるという過酷な現状が、赤髪の医者ヴァロカの献身的な温かさと対比されることで、彼女の存在の危うさといっそうの純粋さを際立たせています。特に、彼女の紫色の髪や水色の瞳にちなんでヴァロカが「エルシア」という名を授けるシーンは、アイデンティティを喪失した彼女にとっての救済であると同時に、空白だった彼女の心に新たな色の灯がともるような、非常に美しく慈愛に満ちたシークエンスとして描かれています。
また、物語後半に突如として現れる機械的な存在「サード」のコミカルな乱入が、しっとりとした情緒的な空気を鮮やかに塗り替え、物語に心地よいリズムと活気を与えている点も実に見事です。「イチャイチャシテネーデ充電シロ!」という無遠慮な叫びが、軍都グラジオスという殺伐とした響きを持つ場所に人間味のある「日常」を吹き込んでおり、この温かな平穏を守るためにエルシアが過酷な運命へと踏み出していく予感を強く抱かせます。世界の設定についての説明を後回しにし、まずはエルシアという個人の心の機微と新たな絆の形成を丁寧に描写したことで、読者は彼女と全く同じ視点からこの「終わりの世界」を体感することができ、今後の彼女の戦いと成長への没入感が確固たるものになっています。失われた記憶の痛みと、差し出された手の温もり、そして賑やかな仲間たち。絶望の淵で紫の髪の少女が何を掴み、いかにして世界の運命を切り拓いていくのか、その壮大な叙事詩の始まりを予感させる、希望と予感に満ちたプロローグでした。
次は、サードの口から語られるであろう軍都グラジオスの過酷な現状や〈終末〉の正体、そしてエルシアが平和な診療所を出て戦いに身を投じることになる最初の転機、さらには彼女の記憶の奥底に眠る「本当の使命」の片鱗をぜひ読み進めてみたいです。もう1話分書きます。お待ちください。(内容を外しまくりの感想だったら本当にすみません。)
  • 投稿者: Akita
  • 2026年 02月05日 14時59分
xから来ました。
突如として世界を襲った正体不明の災害〈終末〉によって文明が崩壊寸前という過酷な状況の中で、**記憶を失いながらも強い意志と不安を抱えた少女エルシアが、軍都グラジオスを拠点に個性豊かな仲間たちと出会い、互いの痛みを分かち合いながら戦いに身を投じていく過程が、ただの終末もの以上の人間ドラマとして描かれている物語であり、絶望が漂う世界でも笑顔を分け合い、互いに手を取り合って未来を切り開こうとするエルシアの姿からは“希望とは他者との絆そのもの”という静かで深いメッセージが伝わってきて、崩れゆく世界の中でも諦めずに走り続ける彼女たちの強さと優しさに心を打たれ、ページをめくる手が止まらない温かさと切なさが同居した物語だと感じました。
続きも楽しみにしております。
ブクマ評価させていただきました。
私もまだまだですが昨年よりカキカキさせていただいております。
もしよろしければ読んで感想評価いただければ幸いです。
ご感想ありがとうございます!!!励みになります!!
お時間があるときに読ませて頂きます。お互い高め合い、頑張っていきましょう!
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