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おめでとう。
葵。
おめでとう。
陽介。


放課後って何かに心が縛られない時間のことなのかもしれない。
自分の心に正直に向き合える。
その時間を大切な人と過ごせたら。
そしてこの二人は自分の想いも、相手のことも大切に過ごしていた。
作品読んでそんな風に感じました。

二人の言葉の掛け合い。
心の掛け合い。
素適な恋物語。
読ませて頂きありがとうございました。
過去に書いた文字が、今の想い、変わらない想いとなって陽介の元へと届く。
素敵です。

そして、この二人らしい。
想いの交わし方なのですね。
書いた文字という。
その人が書いた文字だから想いがのる。
残っている。

スマホとかのメッセージのみんな同じ文字じゃなくて。
ちゃんと自分で書いた文字。
そして自分が書いた文字で返事をしたためる。

素敵です。
感動しました。
すごい。
こころに残るお話です。
祭が二人を包み込んで高揚の中にいるはずなのに。
祭のあとの寂寥感が感じられました。
ふたりの言葉に出来ない、ならない想いがエピソード全体を優しく切なく息をしているようです。

祭の喧騒の中で、静かに確かに想いを、遠巻きに確認し合う二人がいじらしくてかわいい。
二人の時間ってとてもゆるやかに流れている感じがしました。
この祭りの匂いや明かり、花火の光も二人の言葉と共にいつまでも残るのでしょう。
どこかにある、その時に書いたもやと写真とか、物とかにふと触れた時、
鮮やかにふと甦る記憶ってあるなって。

想いが文字となって残っていて。

春の陽気の中で、こころに差したあの時の淡い光のように。
こころも文字も想いも、今も輝いている。

柔らかい風があたかも二人の物語のページをめくるようなエピでした。
屋上ってなんか特別な場所だったような。
気軽に行けなかったからでしょうか。
そんな屋上に行く、
扉を開けた瞬間の風から、ヘッドライトの光の線。
主人公たちとその場に居る面持ちでした。

そしてお互いに、自分の秘めたる思いを語り合う。
「そんなに無理して変わらなくても、葵のことちゃんと見てるやつはいる」
このメッセージって葵自身にもとどいたでしょうが、
すごく大切なことですよね。
どこかで見てくれる人はいるって。

でも、葵、嬉しかったんだろうなって。
これを言ったのが好きな人だから。
夕暮れの教室。
人恋しくなる時間。
あたかも葵のようにその場で目にしているような感覚に冒頭から引き込まれました。

感情が定まらなくてノートに落書きをする葵。
寂しさの根源は、好きを伝えられていないことなのかな。
言葉が伝えられない。
ただ、それと同じくらいの沈黙が流れる教室の中。
ふと思ったんですが。
この沈黙も会話なのかな。
自分自身と。
陽介、葵それぞれの沈黙の会話。
同じ景色を見ているという。
何かそんな風に思えました。
見当違いのことを言っていたらごめんなさい。


「振り返ると、さっきまでいた教室の中に、二人の影が長く伸びて残っていた。」
葵の心境のようでもあり。
陽介の心境なのかなとも思えたり。
名残惜しさが影となっているように見えました。
陽介?
陽介?
陽介?
言わんのかい笑

春の淡い陽気の中、
柔らかい陽射しに包まれた空間なのに。
寂寥感があるのは。
想いが伝えられなかったからなのか。
葵の心境そのものがエピ全体を包んでいるからなのかと思ってみたり。

想い出を大切に前を未来を向く。
僅かな希望の光の言葉が、さよならじゃなくて。なのかな。

エピごとにその場に居合わせているような情景。
二人の放課後の大切な時間。
ひとつひとつがバラエティに富んでいて。
普通の日常の延長線上の出来事のようで、でも、何かのイベントとかより断然鮮やかで。
それこそ記憶に残る「放課後」たちでした。

とても読み応えのある、情感豊かな作品を読ませて頂きありがとうございました。
冒頭の各エピごとの空間描写が素敵ですね。
出来事が象徴されるような物が描かれていて。
その空間にすぐに引き込まれます。

スケッチブックに書いた未来への自分へのささやかなメッセージ。
その一瞬一瞬の全てが、現実の宝石よりもはるかに価値があって。
二度と訪れることのない時間。
だからこそ、覚えておきたい大切に。忘れないために。

葵の絵と陽介の文字。
セットにしたらっていいですね。
似ているようだけど。似ていない二人。
お互いの欠片を埋めるような二人にピッタリかなって勝手に思いました。

「未来の誰かって……誰?」
「さあな。もしかしたら俺たち自身かも」
もう9割告白ですよね。
でもこの言葉の掛け合いが、本当に素敵です。
二人の会話集とかだけでも見てみたいです。
葵の心境。
心が定まらないさま。
熱さと冷たさが同居して嵐となって……
静かなでも大きな嵐を抱えて、

陽介と会って、
「本当は「告白された」と言いたかった。
でも言えば何かが変わってしまいそうで、唇を噛むしかなかった。」
言えんよね。
そうだよね。


陽介。
他の誰かにって。
思考がわいた時って辛い。
でもこれに気づいたら……
布団の中で葵の名前を呼ぶ。
ああ、キュンです。

ただ、切ない。
静かな余韻を孕んだ切なさが。
二人の切なさ痛い。
「机に突っ伏し、未完成の思いを抱えたまま、ため息をひとつ。」
これすごくいい描写ですね。
何気ない仕草だけど。
なんかすごく伝わる。
ごめんなさい、上手に伝えられなくて。
すごく目に入ってきたので。


純粋で真っ直ぐだからこそ。
正直だからこそ。
綴る言葉一つにも相手に対して正直にありたい。
そして尚更大切な人には。
だからこそ言葉にのせて、発した瞬間に世界が変わるのを知っている。
でもさ、陽介も葵も十分行動で好きを表現しているのに。
って、一人切なくなってます笑


いい子だなあ。
こんな二人いたら絶対応援する笑
邪魔でしょうけど笑
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