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[一言]
舞台設定や展開的には王道な現代恋愛物、或いはちょっと前の時代に流行ったトレンディドラマと呼ばれる辺りの雰囲気ですが、やや癖のあるヒロインの考え方と主人公の内面性に関わる思索が、そこはかとなく文学的な印象を受けました。
読者の興味をそそる逆説的なタイトル、謎めいた冒頭や、「さかさま理論」などのユニークなキーワードは、物語の作り方を考えておられる方だな、と感じました。
ただ全体的に安定し過ぎて斬新感がない、という部分が敢えて挙げるなら勿体無い点でしょうか。
とはいえ、クールだった主人公が最後に見せる熱さも、物語としては割と素直な展開ではありますが、個人的にはとても好きです。主題と絡めた纏め方も素直に綺麗だと思いました。
あ、あとデートシーンの細かい描写は観光案内のようで面白いと思ってたのですが、後書きを読むとまさにガイドブック参照だったそうで(笑)。ああんでも浅草食べ歩きには満願堂の芋きんつばが欠かせませんのに~(笑)
読み応えのある物語を有難う御座いました。
舞台設定や展開的には王道な現代恋愛物、或いはちょっと前の時代に流行ったトレンディドラマと呼ばれる辺りの雰囲気ですが、やや癖のあるヒロインの考え方と主人公の内面性に関わる思索が、そこはかとなく文学的な印象を受けました。
読者の興味をそそる逆説的なタイトル、謎めいた冒頭や、「さかさま理論」などのユニークなキーワードは、物語の作り方を考えておられる方だな、と感じました。
ただ全体的に安定し過ぎて斬新感がない、という部分が敢えて挙げるなら勿体無い点でしょうか。
とはいえ、クールだった主人公が最後に見せる熱さも、物語としては割と素直な展開ではありますが、個人的にはとても好きです。主題と絡めた纏め方も素直に綺麗だと思いました。
あ、あとデートシーンの細かい描写は観光案内のようで面白いと思ってたのですが、後書きを読むとまさにガイドブック参照だったそうで(笑)。ああんでも浅草食べ歩きには満願堂の芋きんつばが欠かせませんのに~(笑)
読み応えのある物語を有難う御座いました。
文学的だと評されたのは初めてなので驚きました。自分的には小説にあまり重いものを背負わせているつもりはなかったので「文学」とはとても名乗れない、せいぜい「文芸」だと思っていましたもので。何か面映ゆいですね……(笑)
タイトルや冒頭は少し狙いました。今までの作品で、その辺で損している部分が大きかったので。プロット構成時は「さかさまあいさつ」という題だったのですが、少々ネタばれになるかな、と思って改題しました。現状のほうが語感もよくて気に入っております。
正人の情熱家への変貌はぜひ書きたかったところ。しかし、正人のキャラクターについては、もう少し冷たく、皮肉屋っぽい設定も存在したので、もう少し深く掘り下げられれば物語に深みが出たかもしれません。斬新感が出せなかったのも、その辺の悩むところでイベントが少なかったからだと思います。
実はきちんと完結した書き下ろしの短編小説を書くのはこの作品で初めての試みでして、話をまとめるのに必死だったという背景もあったりします。
そういった部分のいいところ、悪いところををきちんと捕らえられたけにゃっぷさんの感想はこの小説を見つめ直すいい機会になりました。
ご感想ありがとうございました!
タイトルや冒頭は少し狙いました。今までの作品で、その辺で損している部分が大きかったので。プロット構成時は「さかさまあいさつ」という題だったのですが、少々ネタばれになるかな、と思って改題しました。現状のほうが語感もよくて気に入っております。
正人の情熱家への変貌はぜひ書きたかったところ。しかし、正人のキャラクターについては、もう少し冷たく、皮肉屋っぽい設定も存在したので、もう少し深く掘り下げられれば物語に深みが出たかもしれません。斬新感が出せなかったのも、その辺の悩むところでイベントが少なかったからだと思います。
実はきちんと完結した書き下ろしの短編小説を書くのはこの作品で初めての試みでして、話をまとめるのに必死だったという背景もあったりします。
そういった部分のいいところ、悪いところををきちんと捕らえられたけにゃっぷさんの感想はこの小説を見つめ直すいい機会になりました。
ご感想ありがとうございました!
- 想 詩拓
- 2012年 05月25日 00時32分
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