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 神秘的な姿の内に死神よりタチ悪そうな食欲を渦巻かせ、成長や躊躇を感じさせる様子なく影で猛威をふるう光神。それに対し、恋人との一時的な別れや闇の力や刃などを振るう度に、大切な人とのかけがえのない記憶がかすむ恐怖をかかえ、人外に近づきながらも、真実探求や人々を守ろうとする意思を捨てず奔走し、自分なりの道を模索しながらリシアからの理解も少しずつ得ながらするアゼルとの対比が印象的でした。
 
 人々の安否や魂の行く末などに目も暮れず、ただ闇雲かつ虚しい形で光や神にすがり、脆弱さをちらつかせ成長を放棄気味になるセリオスと、悪魔に身を変えた恋の相手を完全に拒絶しきれず対峙と葛藤を繰り返しながら、アゼルの心や光神の暗部と向き合い、時には背中を守り自らアゼルを鼓舞するほどに凛々しく頼もしくなるリシアも対照的な節があり、考えさせるものがあります。

 最後の寂しくも心揺さぶられる別れや、アゼルの選択などを見届けたリシアの言葉も含め、魅力的なお話でした。
  • 投稿者: ggt
  • 2025年 11月26日 22時15分
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