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 武を振りかざし支えにして言葉と凶器の矛を向ける者は、大義などを免罪符や拠り所にし、自分以外が屍だらけになろうとも相手の粗を命ごと突く以外の選択肢を選ぶ勇気や寛容性を中々持てない暴走系と隣り合わせなんですかね。

 激戦の最中に、相手の攻撃の緩さを不自然に感じる思慮がありながら、己の物差しや養父などの教えにすがり、盲目的な言動をちらつかせるフリストさんと、そんな悲しい友を辛抱強く説得するラドゥルさんのやりとり等が印象的です。

テンポの乱れなどもなく、読み応えあるお話でした。
  • 投稿者: ggt
  • 2025年 12月19日 23時58分
ggt様、感想ありがとうございます。

この感じですと、お互いの養父は、それなりに出来た人物だったのだと思います。
ですけど、その両家の身分の差、役割の差が教えに出てしまったのでしょう。
「武門とは忠義一徹」そう教えられたフリストと、「善政こそが領主の本分」と教えられたラドゥル。
それが民衆の大反乱という国家の一大事に、別々の道を歩ませる事になったのだと思います。
フリストから見たら、ラドゥルは戦わずに王国から離脱した腰抜け、不忠者。
ラドゥルから見たら、フリストは馬鹿王なんかに忠義を尽くす悲しき獣。

ラドゥル目線で見てしまうと、せっかく忠義を貫いたのに捨て駒にされたフリストが本当に憐れに思いますよね。

お読みいただきましてありがとうございました。
 多分降伏勧告に来た彼は、友人の骸ひとつを持って帰陣することとなるんでしょうね。武人の矜持とは身を以てそれを示すことでしょうし。
 それに武人とは多くの者の命に責任を持つ者ですしね。せめて贖罪の柔軟さをとも思いますが、それでも悪の象徴たる物がないと納得しない者がいるのも政治ですし、案外彼はそこのところを弁えているのかも……。
  • 投稿者: 戯言士
  • 2025年 12月03日 19時35分
戯言士様、感想ありがとうございます。

ここから先は、書かない方が色々と想像できて楽しいかなと思い、最後の降伏勧告の一言で締めました。
その感想からすると、戯言士様は、レトニツァ子爵フリストは降伏を潔しとせず、兵たちの命と引き換えに自害したと受け取っていただけたのですね。

そうなったらきっとオムルタグ伯ラドゥルは言うのでしょう。
「何故だ!」って。
政治家と武人は根本的に思考の軸のようなものが異なっていると思いますので、そういう悲劇の物語はありそうですよね。

お読みいただきましてありがとうございました。
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