感想一覧

▽感想を書く
感想絞り込み
全て表示
1 2 Next >> 
[良い点]
この度はなろうコン大賞に御参加頂きまして真にありがとうございます。
力強くテンポの良いギャグと突っ込みのバランス、楽しく読ませて頂きました。
またある意味基本であるライバル(=ギャグキャラ)や、なぜか存在する大会など、お約束的解り易さも良いですね。
1話辺りの分量としてもちょうど良く、読みやすさのへのアクセントになっています。

既に沢山の方が指摘をされていますが、こちらからも一つ難点を挙げるとしたら、文体が統一されていないという点です。
句読点の打ち方や、人称の統一など細かいと思われるかも知れませんが、頻度が多くて気になりました。
一つ改善するだけでも読んだ感覚として大きく変わりますので、まずは一つずつ改善をしていっては如何でしょう。
それでは、今後の創作活動応援しております。

[良い点]
ギャグシーンのツッコミはすごく質が高いと思いました。またノリの切り替えもうまい。

それから情景描写にとても力を入れているのが伝わってきます。ただ、それが長すぎて、どれが本当に言いたいことなのかが少し分かり辛い、という場面もありました。目に写る情景の内、どれを読者にいちばん伝えたいのか、それを決めてから書くとスッキリとした表現に繋がると思います。
[気になる点]
辛口評価はちょっと苦手です;
なので、誤字報告だけさせていただきます。<>で囲んだ部分が誤字かな?と私が思った所です。

『執事と苦悩』
ガタンゴトン、ガタンゴトン、と機械染みた音と共に、少年の身体がリズミカル<にに>左右に揺れた。

後ろから聞こえてきた声に、執念<は>拘束された体を無理やり動かして少年は振り返る。

その笑みに少年は青い顔ながらも笑いかけ、そして前<を>向き直った。

少年こと、勇人は<弱弱>しく笑みを浮かべ、

『執事と発端』
「例えば隼人が車に<惹かれて>死んだり、隼人が暴漢に襲われて死んだり、隼人がいでぇ!?」

黒髪のロングヘアーに少し吊り上った目、<人形みたいなシミやニキビが一切ない白い肌>に高い鼻と、妙に端正な顔立ちである。
(誤字というか、違和感が……。「人形みたいな」を「一切ない」の後ろに置いた方が混乱せずにすむと思います)

そこには見た目は十四歳ぐらいの女の子が立っていた。
(これも誤字指摘では無いのですが、普通こういった外見年齢の表現は、同学年しかいない学校では使わないと思います……)

『執事と強制』
学校からヘリで連れてこられたと言うことは、多分屋上にはヘリポートか何<がが>あるんだろうな?

その案乃条家十二代目次期当主がこの私、案乃条由利なのですが、生まれ<え>この方私には執事と言うものが居なかったの。

「もう一度聞きます 私の執事をしなさい」
(聞きますではなく、言いますの方が良いかと)

勇人があいまいに笑いながらぼそりと呟くと、黒スーツの内の一人が<徐に>懐に手を入れた。
(ひょっとして特殊な読みの漢字でしょうか?普段使わない読みの漢字にはルビを振った方が良いです)

誤字以外も指摘してスイマセン;;;
長くなりそうなのでプロローグだけに留めます
[一言]
掲示板から来ました。

執事決定戦まで読ませていただきましたが、早めが良いかなと思い感想を書かせて頂きました。

まだ駆け出しなので、作者のみなさんの文字数にドギマギしております……。
この作品は割と登場人物のキャラやテンションがいい感じに突っ走っているので、台詞なども早いテンポで進み、読みやすいです。
可能なら読み終えたあと、他の作品も読みたいです。では今回はこれで。ノシ
  • 投稿者: 秋内玉餌
  • 15歳~17歳 女性
  • 2014年 03月18日 01時39分
秋内玉餌様、感想ありがとうございます。

誤字のご指摘、誠に感謝です。早速直させていただきます。情景描写も、出来うる限り早く直させていただきます。

ノリがいいと言う言葉、これは私への最大級の誉め言葉です。本当にありがとうございます。

秋内玉餌様への感想は、先に書き込まれた方々が終わり次第、書かせていただきます。

今回は本当にありがとうございました。
  • 暇人
  • 2014年 03月20日 00時46分
[良い点]
非常に読みやすく内容も分かりやすかったです。
基本的にコメディとかは読まないのでよくわかりませんが、よく書けていると思いますよ(上目線ですいません)

[一言]
評価依頼から来ました。
いい点にも書いたのですがコメディはそんなに読まないのでストーリーに関しての事は偉そうに言えません。
だとしても自分は楽しめました、自信を持ってください。

それとこれは個人的な意見なのでどう受けとるかはお任せします。
地の文と会話文は一行を開けた方が読みやすいと思いました。
ただこれは携帯で読んでいるからかも知れませんので深く考えないで下さい(^^;

後は序盤の部分で誤字がいくつかあったのでまた見直してみてください。
以上、参考になれば幸いです。
  • 投稿者: 大将
  • 男性
  • 2014年 03月17日 18時19分
ゆう様、早速感想ありがとうございます(*´ω`*)
まさかこんなに早く感想をいただけるとは思っていませんでした(笑)

地の文と会話文との間の空白は、早速直させていただきます。

今読む作品が立て込んで、また読めていませんが、必ず読まさせていただけきます。
  • 暇人
  • 2014年 03月17日 20時41分
[一言]
大変お待たせいたしました。掲示板にてご依頼承った者です。
全編拝読することは不可能でしたが、執事と遊園地奮闘記までは読了いたしました。

以下、率直な感想となりますので、いち意見として受け流していただいても結構です。かなり辛口となります。

まず、読み進めるのにとても努力を必要とする文章でした。そもそも文法作法にはあまり言及したくはなかったのですが、あえて言わせていただきます。この小説は人称が統一されていません。改稿中とのことですが、エピローグは例外とするにしても、第一話からぶれまくりです。それも一文の中でです。
主語は勇人は~と始まっているにもかかわらず、語尾は話してくれた、で終わっています。くれた、というのは語り人の主観であり、一人称です。なのに勇人は~から始まっているので本来ならば三人称で語尾を締めるべきなので、違っています。
通常ならば全編を通して人称は統一するものですが、そこまでは言いません。一話ごとに変更するか、譲って一話中主観は二人まで。百歩譲って、段落ごとに統一。最低限それくらいでないと、読んでいて不快です。


設定について。
主人公の執事という立場の必然性が見えにくいです。
そもそも執事について、物語と読者の間に齟齬があるのを前提にして書かれていません。
およそ一般常識では、執事とは使用人のトップともいえる存在です。雑用もこなしますが、多くの認識では人事を管理できるほどの権限を持っています。
仮に勇人の場合、お嬢様の強い意志を通す為の方便として執事という立場を与えたのだとしても、少々白々しく感じてしまうのです。執事をこなすだけの能力を持たない高校生を、あえてそこに据える意味がもしかしたらあるのでは? そう読者に思わせる、具体的な伏線をはってほしいです。そもそもが作中に言われるような雑用だけのただの使用人にも執事という名称が与えられるのなら、それならそれできっちり書いていただきたいです。勇人が勘違いしていた通りに、どんな危険からも命を賭して主を守る…とかいう笑える設定が常識の世界ならば、それでもかまいません。きちんとそう書かれていたならば。
結局、暇人さんの世界は、提示してもらわなければ我々には分からないのです。物語の中の一般常識・主人公の認識や思い込み・実際に主人公が遭遇する現実。その三つは対比してこそ読者に伝わるのではないでしょうか。

前提として執事について書かせていただきましたが、全編にわたり、そういった設定の小出しや描写不足により、読み進めるのがとても難しく感じました。
コメディ、ギャグなんだから何を硬いこと言っているんだとお思いでしょうが、コメディだからこそです。
詰めるべき設定と、なんだよそれ(笑)と読者にツッコミ入れさせるべき設定は、しっかり分けてこそギャグが活きると思います。でなければただの荒唐無稽の、脳内設定垂れ流しになってしまいます。


具体的にこの部分がと本文参照しなかったことは、お許し下さい。人称については特に書き慣れた者にも難しいことです。暇人さんがこの先書き進めるにあたって、取り入れてもいい問題なのではないかと思い、指摘させていただきました。
不躾な感想となったことをお詫びします。
今後の執筆、頑張って下さい。
  • 投稿者: 立花
  • 2014年 02月26日 12時20分
六花様。

まず依頼を受けていただきありがとうございます。


人称の使い分けについて。

すいません、これは私の知識と技量不足です。一人称と三人称の使い分けをもっと勉強を重ねて修正していきます。


勇人の執事としての必然性について。

すいません、こちらも私の技量不足です。これは私の中で結構重要な伏線と捉えており、あまり触れなかったところですが、定義を曖昧にしたために読者様が話についていこれなくなる、とまで頭が回りませんでした。

只今受験で直ぐにとは言えませんが、修正は必ずさせていただきます。


今回は本当にありがとうございました。
  • 暇人
  • 2014年 02月26日 13時49分
[良い点]
 秘密基地の掲示板よりきました文太です。
 執事の長い休日まで読ませて頂きました。ここまでの感想ということで以下、御覧ください。

 北条くんや隼人などのギャグキャラの書き方は素晴らしい物がありました。ぜひとも見習いたいと思います。
 勇人くんも只者ではなさそうでチンピラ相手に気持ちいいくらいの無双っぷりです。ヒャッハー!
[気になる点]
 辛口で、ということでしたので書かせて頂きます。
 厳しいことを申し上げますと、この作品の一番の問題点はヒロインたる由利の魅力が全く伝わってこないところにあると思います。
 『長い休日』までで彼女がしたことと言えば、いきなり主人公を教室から拉致した上にそれを金と権力(?)で事件をもみ消し。その上、生死のかかっている大会に出させるわ、休暇と騙して虎に襲わせるわ(これは父親が原因でしたがそれがわかるのは長い休日のラストシーン)で、しかもそれらに対して主人公への弁明や謝罪もありません(どこかで見落としてたらごめんなさい)。
 これ、可愛い女の子がやってるからまだギャグですんでますけど、例えば悪役面の爺さんとかが若い女の子相手にやったらただの下衆の所業です。
 唯一、『長い休日』のラストに主人公や桐畑兄妹を拾い上げたのが活躍らしい活躍ですがメインヒロインの活躍としては少々、遅すぎます。

 ということで結論としてはもっと初期の段階で由利の魅力をアピールしておくべきだと思います。外見が美少女なのはこの手の作品では当たり前なので彼女の優しさや懐の深さなんかを描写してたらもう少しいいのではないかと思いました。
[一言]
 あと細かいですが、虎の体重は二トンもないと思います。ちょっと調べたらキリンとかカバがそのくらいですね。

誤字(気づいたとこだけですが)
執事と悶絶:微笑見ながら→微笑みながら
執事と影:garl→girl
執事と強者:1一〇万→一〇万

  • 投稿者: 文太
  • 2014年 02月24日 01時47分
文太様

感想、及び「執事の長い休日」まで読んで頂きありがとうございました。


まず、孝章と隼人のキャラについてお褒め頂きありがとうございます。

彼ら、特に孝章は私の中でメディの象徴としているので自分のことのように嬉しく思っております。隼人も序盤でしか登場させることが出来ませんでしたが、個人的には結構気に入っているキャラなのでこちらもうれしいです。

勇人無双に関して。

実はこの回を友達に読ませたら「これの何処がコメディー?」って結構ひどく言われたところでなので、あまり自信が無かったのですが、お褒めの言葉をいただき良かったと胸をなでおろしています。



そして、由利の傍若無人っぷりのご指摘。

書き始めて一年目ぐらいの時、彼女は『取り敢えず勇人を引っ張り回すキャラ』で書いていたので、時折垣間見える優しさとか何も考えずに書いていたせいですね。修正させていただきます。


そのほかご指摘された場所はすぐに修正させていただきます。


本当にありがとうございました。
  • 暇人
  • 2014年 02月24日 10時57分
[良い点]
キャラクターの立ち位置が分かりやすく、どのような話を描きたいのかが分かりやすい。
[気になる点]
気になった点を箇条書き的に挙げさせていただきます。
というよりも、他の方と言う事が殆ど同じになりそうです。

ヒロインの口調に一貫性が無く、どういうキャラなのかを想像するのが難しいです。
「今度はアッチね?」と来た後に「次は……、アレが乗りたいですわ!」とありますが、最初がお嬢様言葉になっていません。
どちらかに統一して欲しいです。
また、『……』を使った後に『、』は必要ないと思います。
『♪』や『(笑)』という表現が見受けられましたが、止めた方が良いと思います。
これは個人的な意見ですが……ギャグの場面、例えば『執事の苦労 前編』の最初の方にある、仮面ライダーに触れたやりとり。正直、面白くないです。
個人の見方もあるのでしょうか、何と言いますか正直、寒々しいだけでした。
面白く描こうとしているのでしょうが、空振りしてしまっているように感じます。

[一言]

掲示板にて相互感想依頼を受けた『虹色レポートブック』です。
正直な所、改善して欲しい点が気になり過ぎて最初の方で挫折してしまいました。
なのでまともな感想になっていないかもですが、これを私からの感想として送らせて頂きます。
読ませて頂き、ありがとう御座いました。

 虹色レポートブック様、まず依頼を受けていただきありがとうございました。そして、鋭い指摘ありがとうございます。

 今回も『他の方と同じ場所が気になった』と言うのをみて、そこが私のダメなところだと改めて分かりました。今回指摘されたところは修正させていただきます。ただ『……』の後の『、』のご指摘ですが、私の性格上『、』をなくすと気持ち悪く感じるので、その点だけは修正しないことをご了承ください。

 虹色レポートブック様の作品はまだ読んでる途中なので、お時間をいただくかと思われます。申し訳ございませんm(_ _)m
  • 暇人
  • 2013年 08月01日 22時32分
[気になる点]

 誤字脱字のご報告です。

 【執事の苦悩】
 ■どちらも、心の底から楽しんでいるのが伝わってくた。
 □伝わってきた、ではないでしょうか。

 ■朦朧とする意識の中、テーマパークのアナウンスとは思えないやる気のないアナウンスが聞こえ、悪魔が過ぎ去ったこと告げた。
 □過ぎ去ったことを、でしょうか。

 ■しかし、全身を驚異的なGでゆさぶられ、平行感官を思いっきり乱されているいまの状態ではむやみに息を吸うもんじゃないと肺に活を入れて、若干の呼吸にとどめた。
 □文脈を考えると「活を入れて」という表現に違和感が。

 ■今更ながら自分が進めたことを後悔するようでため息をついている勇人の視界に、木陰に覆われたベンチが見えた。
 □後悔する様子で、でしょうか?  あるいは、後悔したようで、でしょうか?? 文章として違和感が。
  

 【執事の苦労 前編】
 ■「例えば、隼人が車に惹かれて死んだり、隼人が暴漢の襲われて死んだり、隼人がショ〇カー本部で改造されたり……」
 □暴漢に、ではないでしょうか。

 ■その際、若干緩んで真っ赤になった顔を勇人に見せないよう勤めていたことに、
 □努めて、ではないでしょうか。

 ■期待と妄想に膨らませた胸を見せつける様に、勇人以外のクラスメイトがドアを見ている。
 □胸を見せつける様にドアを見る、とはどんな感じでしょうか? 想像しづらいです。

 ■担任が補足説明を話そうとした時、転校生は担任を無視して勝手に歩き出し、
 □補足説明をしようとした時、で宜しいかと。


 【執事の苦労 後編】
 ■しかし、安乃条家のような大層な家柄の執事はとてもリスクが高く、かつ採用条件もこう難易度で、これまで何人も人が執事になることを断念して来ましたわ。
 □「高難易度」でしょうか?  また、「何人もの人が」でしょうか。

 ■声に出すと間違いなく殺れる、という思いが喉まで出かかった言葉をなんと飲み込ませた。
 □なんとか、でしょうか。

[一言]
 掲示板から参りました。【執事の苦労 後編】まで拝読した感想となります。
 

 ■文章■
 軽くて読みやすかったです。
 しかしながら誤字脱字がけっこう見られましたので、今一度、見直してみてはいかがでしょうか。


 ■ストーリー■
 主人公もヒロインも王道ではありましたが、執事視点の物語を読むのは初めてだったので新鮮でした。
 転校生の由利に、次々と悩殺されていく男子の様子が面白かったです。中途半端じゃないのが良いですね。やりきってくれた感がありました(笑)
 ジャンルがコメディーなだけあって軽快なテンポは良かったですし、読者を楽しませようという意欲は伝わってきました。
 ただ、暴力的な行為を笑いの種にしていますが、これは読む人を選ぶかなぁと個人的には思いました。
 例えばお笑い番組を見ていて、過度なツッコミ(執拗に叩いたり罵倒したりとか)を笑えない人がいるじゃないですか。そんな感覚ですね。
 

 ■由利■
 由利の口調が丁寧語であったりくだけていたり、統一感がないので序盤でイメージを固めづらいです。
 以下は私の読み違いかもしれないのですが。
 「執事の苦労」では強気で命令していながらも涙目になったりと、ただただ強気なお嬢様というのではなく感情に揺れ動く普通の少女のような一面もあるのかな、という印象を抱きました。
 しかし、涙目になったり唇を噛み締めて俯いていたのが、もしも計算だとすれば恐ろしい少女です(笑) どっちなんだろう。
 どちらにしても一辺倒じゃないキャラクターは深みがあって良いですね、個人的に好みです。



 短くなりましたが、以上が率直な私個人の感想となります。
 他の方も仰られているように、あまり改稿した様子が見られなかった為、早めに読むのを諦めてしまいました。
 申し訳ありません。
 それでは、この度はご依頼ありがとうございました。

  • 投稿者: 退会済み
  • 30歳~39歳 女性
  • 2013年 07月28日 18時31分
管理
 高橋ゆな様、まず依頼を受けていただきありがとうございました。そして、数々の誤字脱字報告、描写の矛盾をご指摘いただき、本当にありがとうございます。

 改稿中と書いてありますが、私生活が忙しくて余り出来ていないのが事実です。一応時間があれば少しずつですが直していきます。

 短いですが、ここで終わらせていただきます。

 本当にありがとうございました。
  • 暇人
  • 2013年 07月28日 21時30分
[一言]
 ご依頼承りました緋龍です。

 『お坊っちゃまのお怒り』まで読ませていただきました。途中までの感想になること、まずはお詫び申し上げます。

 何故途中までになってしまったかと言いますと、いくつかの理由があるのですが、その最たるものは他の方が指摘されている問題点を修正されているように思えなかったからです。あらすじに改稿中と書かれていますが、改稿されているように見受けられませんでした。

 読む人に面白いと思ってもらおうと努力されているのは伝わってくるのですが、どうにも空回りしているような感じがします。読んでいて「え、何で?」と思う箇所が少なくなく、その疑問が解消されずに場面が移行するので、頭の中に疑問符が常にある状態でした。

 例えば、『親友の怒り』の中で“安乃条と口にするとほとんどの人が一度驚いたような顔をしてから人が変わったかのように隼人たちを追い出す。”とありますが、隼人は誰に何を訊いて回っているのですか? 主人公を連れ去った人物は明白ですよね? 名乗っているのですから。しかもその人物は名門家の令嬢。会えるかどうかは別として住居は調べられるのでは? 

 あとは、誤字ですね。おそらく間違って覚えているのだと思いますが、“いちおう○○しておく”などの“いちおう”は“一応”で“一様(いちよう)”ではありません。意味が全然違います。『お坊っちゃまのお怒り』にある“公衆のめんぜつ”は“公衆の面前(めんぜん)”と書きたかったと思うのですが、“公衆”は不特定多数の人(社会一般の人々)を指す言葉として使われるので、適切ではないと思います。

 設定は魅力あるものだと思いますので、もう一度最初から読み直しておかしな部分を修正されると、よくなると思います。
 大したことは書けませんでしたが、少しでもお役にたてれば幸いです。

 ご依頼ありがとうございました。
  • 投稿者: 緋龍
  • 2013年 07月25日 20時16分
 緋龍さん、依頼を受けていただきありがとうございました。そして、ご指摘ありがとうございます。

 修正については言い訳になってしまいますが、何分学生の身の上であまり時間が取れなく時間をかけて修正することが出来なくて、言っちゃ悪いですけどテキトーになってしまうんです。もう一度読み返しておかしいなと少しでも思ったところはすぐに修正するようにいたします。

 誤字については私の国語能力の無さ、特に漢字についての知識が災いしてます。こんな言葉聞いたことあるな~、みたいな感覚で意味も調べもせずに用いてしまうことが多く、全く意味の違う言葉を使って皆さんが混乱してしまう事が多々あるようですね。今後こちらも気を付けていきます。

 長々と言い訳染みたもの、むしろ言い訳を書き連ねてしまいました。緋龍さんの感想を受けて、もう一度自分の作品を読み返して修正していきます。

 最後に、本当にありがとうございました。
  • 暇人
  • 2013年 07月25日 22時03分
[良い点]
王道な執事とお嬢様のコメディな話でありながら、軽いノリで進んでいき、読みやすい物語構成でした。いい意味でありがちなオチながら、笑いも忘れない感じがよいかと思います。
[気になる点]
以下、誤字脱字など細々と気づいた点です(全てではありませんが…)。
タイトルになってたり、話数で指定していたりしていますが、ご容赦ください。

*第一話*

>それを跡付ける様にその上に空気がモヤモヤと揺れる蜃気楼も浮かんでいたのを思い出す。
 →「あとづける」ではなく、「裏付ける」の方が正しい日本語かと思います。

> 目の前のベルトに手を置いて全体重を預けながら、勇人は大きく深呼吸をしようとした。しかし、全身を驚異的なGでゆさぶられ、平行感官を思いっきり乱されているいまの状態ではむやみに息を吸うもんじゃない。逆に出してしまう可能性が高いからだ。
 →結局深呼吸したのでしょうか?しなかったのでしょうか?「むやみやたらに深呼吸すべきではない。そう分かっていても、勇人は耐え切れずに深呼吸した」ならば、まだ意味は通ると思うのですが…

> 勇人の必死の頼みも聞こえてないのかフリなのか、少女こと由利は元気に飛び跳ねながらさっさと人ごみの中をすすんでいく。その姿に、勇人は怒りを通り越してあきれかえった。しかし、すぐに呆れを苦笑に戻し、フラフラになりながらも人ごみを掻き分けて由利の後を追った。
 →苦笑に戻したにも関わらず、この後で「餓死寸前の人間」という、苦笑を浮かべているとは想像しにくい比喩を使って勇人を表現している。結局、ジェットコースターの恐怖の方が由利と一緒に遊園地を回る楽しみよりも上回っているのか否か、曖昧な気がしました。



*第二話*
 ・転校生が入ってくるシーン
   勇人はあまり反応していませんが、何か変わったことがおこらないかなぁ、と思っていたのなら、むしろ転校生が入ってきたら勇人は興奮するのでは?

>勇人の周りの女子も同じデザインのものを着ているのだが、周りの人とは違う何かを感じた。一言で表すなら……、お嬢様かな? よく本とかで目にするお嬢様に制服を着せたような感じである。
  →このシーンの語り手は誰でしょうか?三人称の文章と思いきや、この文だけ見ると勇人の感想のように思えます。かと言って、このシーンではまだ勇人は由利のことを見ていないはず…ですよね…?そこに少々矛盾がある気が…

*第三話*
・ここでも語り手の視線問題が気になりました。

 >「で、さっきの話って何?」
冷たいコンクリートの上で勇人を正座させながら隼人が思い出したように問いかける。案乃条は正座させられる勇人をチラリと見た。
 →前の描写と話がイマイチ繋がっていないような気がしました。



*執事の格闘
>「わかりました……」
それまるっきり精神と時の……。
「だ・か・ら、駄目だと言っているでしょう?」
「ぐあぁ……」
もう、突っ込むのは辞めよう。
 →ここも、晴子の痛烈なつっこみが入ったのでしょうが、一応描写しておいたほうがいいかもしれません(ただ、好みの問題なので、このまま想像させるに任せても良い気はしますが)。

*執事と開催
 >(あれ? もしかして地雷ふんじゃった!?)
  →地雷を踏む、とは何かしらよくない発言を自分がしてしまった時のことを指しますが、これより前で、勇人が何かまずい発言をしている訳ではないような…そういう意味で、この表現は適切ではないかと。

 >勇人は人知らず冷や汗をかきながら真張を見つめる。
  →「人知れず」が正解な気がします。

*執事とショック
  →洗濯物の結果にどきどきしているのですが、これまでの経緯が「明確な目標を持って(由利に好かれたい、だとか)自分から執事決定戦に参加したくてやっている」というよりは「ただ流されてやっている」という傾向にあるだけに、緊張するにはちょっと理由不足なような…。負けたら罰ゲーム、という話もなかったような気がしますし。

*執事と影
・晴子なのか特原、なのか。地の文での呼び名が一定していないのが気になります。
 意図的なら良いのですが…新しいキャラクターかな?と勘違いしてしまう方もいるかも。

*執事と危機
 >出てくる水がお湯に変わるのを待っているが一向に変わる気配がない
(古いから仕方がないか…………)
そんなことを思っているうちに、水が温かくなってきたので、身体に向ける
 →お湯に変わるのが早すぎるかもしれません。もうちょっとあーだこーだ悩んだりしてみると時間経過が表せていいかな、とか。

*執事と地雷
>由利は本を机置いて開く、何枚かページをめくってはその項目に指を走らせた
「…………、メイドが一人空いてるな…………、それで良い?」
 →これより前に瑠璃がメイド服を見てワクワクしてますが、その後のシーンでメイド、と決めるなら、その後で瑠璃に服装を見せた方が流れ的には普通な気が…。

*執事と共鳴
>「小さなお姫様を守ってくれ、ですって」
「?」を浮かべている瑠璃の頭にポフッと手を置きながら、勇人はそう呟いた
群青の言葉の意味を勇人が知るのは、まだ先のことになりそうだ
 →勇人が群青の言った言葉の意味を本当に知ってないなら、誤魔化さずに言えばいいのでは?

*執事と重圧
>『まもなく、『夢の箱舟(ピーターパン)』が到着します。お乗りになるお客様は、乗船ゲートへお並びください。なお、お降りのお客様は、下船ゲートからお降りください』
 →まだ船は来ていません。降りる人へのアナウンスは不要な気がします。

>「黙れ。そして否定すんな」
「ダメですよ、そんなこと言っちゃ♪」
久しぶりにスリッパと鉄拳で勇人の後頭部にスマッシュとストレートをかましながら、由利と徳原は薬師如来のごとき笑顔で囁いた
 →いつの間にか由利がいる? もうちょっと三人が並んで座っているなどの周囲の描写を入れた方がいいかもしれません。

*執事と揺さぶり
>そんな勇人の淡い期待を裏切るのが作者(わたし)の仕事です(笑)
 →地の文に作者のコメントが入るのは、この物語の流れ上構わないのですが、個人的にはこれは流石にやりすぎかな…?、とか…ここも好みの問題ですが(苦笑

>第三者から見ればそうゆう風に映る
 →『そういう風』が正しいかと思います。

*お嬢様と空虚
>「それを照明出来るモノは?」
 →『証明』が正しいかと思います。

*執事とリベンジ
 >「ポーションのお陰でこの通りです。それに…」
  「借りは返さないと♪」
 →同じ人物のセリフなら一つに纏めたほうがいいかも。「」が変わると別の人の発言という気がするので…それか、二つのセリフの間に「そして勇人はこう言った」などの描写を入れてみるか。

*執事と惨事
 ・鼻血のある人が犯人
   →部屋に忍び込んでから時間が経っている気がします。ちょっと無理があるような…


*以下、全体の流れを通しての個人的な意見を少々*
・遊園地のシーンを冒頭に持ってきたのは、物語の引きとしてはアリかと思います(冒頭のジェットコースターの描写はドキドキしましたし笑)。ただ、その遊園地のシーンの続きに行くまでに少々話数を置き過ぎな気が…(個人の好みの問題な気もしますが苦笑)

・前半(格闘大会ぐらいまで)、勇人が簡単に執事になることを決めすぎのような…例えばもうちょっと悩みとかあってから隼人達との電話のシーンに行くと、より深刻度が増すかな、とか。
まぁ、相手が由利だからこそ、心の奥底では何となく安心してて、執事になる、という考えも違和感なく受け入れられた、という解釈でもありな気はしますが。


…と、長々と指摘してしまい申し訳ありません…!個人の感想も多分に含まれているので、不必要なところは遠慮なく無視してくださいませ…!


[一言]
改めましてこんばんは。
湊波です。

まずは感想を長らくお待たせしてしまい、大変申し訳ありませんでした…!
久々に読み応えのある量のお話を読ませていただいたのですが、軽い語り口のおかげでそれほど疲れることなく読み進める事ができました。
由利ちゃん、可愛いですね…!勇人もいい感じでつっこみだったり、イケメンだったり、女の子だったりで(笑
こういうラブコメは自分自身が書くのを苦手としているところでもあるので、新鮮な気持ちで読ませて頂きました…!

ではでは!
なかなかに続きの気になる終わり方もされていることですし、これからも更新を楽しみに読ませて頂きます。
  • 投稿者: 湊波
  • 2013年 07月09日 01時05分
 湊波さん、感想依頼を受けていただきありがとうございました。そして、返信遅れて申し訳ございません。ちょっと学校が色々と忙しくて遅れてしまいました。(汗)

 そして、こと細かな描写、言い回し、キャラの言動等、たくさんの指摘をしていただき本当感謝です!! もの凄く参考になりました! と言うか、指摘してもらって改めて自分の文章力のなさを痛感しました。(泣)早速直させていただきます。

 そして、由利を可愛いと言っていただきありがとうございました。由利も作者ともども喜んでると思います。もちろん勇人も喜んでますよ? 彼は女の子ですから(笑)

 と、このままだと矢が飛んできそうなので、ココで終わらせていただきます。本当にありがとうございました!!
  • 暇人
  • 2013年 07月12日 20時26分
[一言]
秘密基地にて感想依頼をお受けしましたnakonokoと申します。
冒頭の数話(具体的には「執事の悶絶 後編」まで)に目を通させていただきました。
「感想より批評を」というお言葉を意識したわけではありませんが、内容としてはほぼ指摘に終始しております。辛口に見えるかもしれませんが、他意などは一切ございませんので、その点だけはじめにご承知置きください。

さて、最初に厳しいことを申し上げますと、第一話に当たる「執事の苦悩」を読んだ時点で、先への手ごたえをほとんど感じませんでした。
以下、(全体を通して)各所への指摘です。

●文章
①「!」などの記号のあとには一マス分空白を入れる
②段落一文目は字下げする
③本文中に「♪」などの記号は極力入れない(「よm」「おんn」などの表現も同様)
④「ガラッ」「ボクッ」などの擬音に頼らず、表現は地の文で
⑤台詞の中に台詞を割り込ませない

このうちの③⑤は、ライトノベルというジャンル限定で許されている手法ですね。
また②は、ネット小説の特性を考え、見易さ優先であえて字下げをしない(ブログに慣れた向きへの配慮の他、段落がボコボコしていて見た目がよくないと感じる方もいるみたいなので)作者さんもいらっしゃいます。
ですから、直す直さないは書き手の自由裁量で構わないと思います。あくまで今後の参考になさってください。
ただ、①と④は可能な限り修正することをお薦めします。これができているとできていないとでは、文面から受ける印象がまったく違ってきますので。

また、本文中にいくつか誤表現などがありました。
ここでは拾いませんが、読み直し、推敲を重ねてください。(主述関係のねじれなどには特に注意を)

●描写・表現
少ないというか、貧弱です。
最初のページが人物紹介なのですが、これもやり方としてはあまりお薦めしません。
人物については本文を読めばわかるはずですし、この設定ページに頼って描写に手を抜いているパターンが非常に多いため、読者からすると本文への期待を削がれます。
長い作品では登場人物数が膨れ上がるのもある程度は無理ないですから、このページそのものを絶対に入れてはいけないと申し上げるつもりはありません(というか、私もやったことがあります)。入れる場所ですね。お話が中ほどまで進んだら、読者の「整理」のために入れてみるという感じにしてみた方が、より読者目線に寄り添えているようにも見え、好印象です。

それから第一話「執事の苦悩」。
エピソードとしては悪くないと思います。時系列をわざと逆に並べるやり方も、商業作品っぽくていいですね。
(ライトノベルやマンガなどの読書量は多いんじゃないかなと感じました。いい意味でも悪い意味でも)
ただ、やはり描写が心もとないです。ないわけではないのですが、少ない。
遊園地に来ているということは言及されているのですぐにわかりますが、それ、最初の段落に「描写として」出しましょう。
たとえば、この作品をアニメ化するとしたら、最初のワンショットはどんな映像が来るでしょうか。
おそらくは遠景(全体から遊園地をとらえた画、いくつかのアトラクションが動いている画など、周囲の情景)から入るのではないかと思います。小説も、基本的には――正直、映像作品とはセオリーに違いも多いので、一概に言ってしまいたくはないのですが――同じです。
そうやって最初に情景描写を入れることで、場面に立体感が増します。立体感が増すということは、それだけリアリティが豊かになるということです。
また、勇人と由利の外見描写についても、本当はこの段階で触れてほしいところです。次の回で由利が登場した時、「見た目は十四歳ぐらいの女の子」と書かれていますが、顔が童顔で雰囲気が幼いということをまず書いた方がイメージの誘導には実は手っ取り早いです。
それと、苦言になりますが「イメージ的に言えばよく本とかで目にするお嬢様のイメージをそのまま形にしたような感じ」は人物描写としては最低レベルです。というより、ヒロインの容姿描写なのに手を抜く心理がわかりません。書き手として、由利がどんなふうに可愛いのか読者に伝えたいとはお思いにならないのでしょうか。

「執事の苦労 後編」で、家族を買収されたことを明かされるシーン。ちょっと手抜き感がひどいです。
そもそも「親父たちにはどう説明するんですか」という台詞、一瞬、誰のものかわかりませんでした。その前のシーンが由利と彼女の取り巻きの会話なので、その続きなのかと(「親父」って言葉から、一瞬由利の実家は極道さんかと思っちゃいました笑)。

暇人様の現状の文章を読むと、読者を完全に無視した独りよがりの書き方には、危ういながらもなっておりません。書かなきゃいけないこと、知らせておきたいことなど、意識的に入れていらっしゃるのは、実はけっこう伝わってきます。
ですから、さらに意識して、もう一歩磨きましょう。方向性としては間違っていないはずですから。

●キャラクター
よくも悪くもテンプレなので、本来はそもそも不安定さなど生じないはずなのですが……。
特にヒロインの由利の書き方に問題があります。お嬢様という設定を殺さないために、まず口調は統一しましょう。もし、時々ひどく普通のしゃべり方になるところが何らかの伏線だったとしたら、当然そこにも言及が要りますね。現状では、単に「作者の中でお嬢様イメージが固まっていない」だけに見えます。
キレた時に人が変わったように冷徹な口調になるというやり方は、それはそれで一つの手法ですし、徹底してコントロールさえされていればキャラの魅力にもつながります。今の書き方では純粋に勿体ないですね。
勇人についても、孝章を簡単にボコれるほど腕力があるというキャラの路線では描かれていなかったので(ごくありきたりのヘタレ男子という認識)、展開に唐突感が否めません。
メイドの晴子にいたってはほとんど意味不明です。隠されている設定としては由利の幼なじみとか血縁とかそういう立ち位置なのかもしれませんが、それならそれでせめて勇人目線で突っ込ませてください。使用人なのに由利を呼び捨てにするなど、(しかも基本は敬語なのに)態度が破綻しています。もし、単に口調が一定していないだけというだけなら、即修正を。
(ちなみに名字が「徳原」「特原」と混在していました。これも修正必須です。あと、地の文での呼び方も、できれば「晴子」の方がいいかなと感じました。単純に、名字で呼称すると男性キャラみたいに見えちゃうんですね)
名前についてついでに言及すると、友人キャラには極力主人公とはかぶらない名前をつけましょう。「隼人」「勇人」どちらもニュアンスが近く、主人公の名前がどっちなのか混乱してしまいます。

●設定・展開・エピソード
超絶ドSお嬢様がヘリで教室に現れ、主人公を奴隷化・私物化するというエピソード。既視感はあるものの、それ自体は別に悪くはないと思います。
(というか、私自身、十代の頃にこういうシーンを書いた覚えがあります笑 お嬢様とヘリっていうのは不思議と絵になるんですよね)
ただ、実は本文のどこにも、勇人を拉致するための「ヘリ」が現れたとは書かれていません。爆音らしき擬音と「梯子」という語が書かれているだけです。ここはぜひとも描写を書き足してください。
それとこのシーン、教え子を無力にも連れ去られる先生の心情に無駄に触れていますが、不要です。この先生が後々活躍するレギュラーキャラになるならまた別ですが、このシーンのスピード感を殺さないためにも、ひたすら翻弄されるモブとして書いた方が得策です。

大きな問題としては、由利が勇人に執事になるよう迫るシーンに無理がありすぎること。
いきなりやってきた転校生が、絵に描いたようなお嬢様口調で「私の執事におなりなさい!」とか言い出したら、クラス全員どん引きだとは思われませんか(笑)?
それなのに周囲は由利に同情的で「あんなに言ってるんだからOKすればいいのに」なんて囁き出す始末で、読者目線ではちょっと共感できません。
由利はどうせある意味ではまったく現実味のないエキセントリックなキャラなんですから、周囲の空気などお構いナシに我を貫くという描き方にした方が、彼女のキャラの演出にも、有無を言わさず私物化される勇人の境遇の理不尽さを表現するにしても役立ちます。
私ならここでは、事態を見かねた(というか追いつけない)隼人や、勇人のガールフレンドであるらしい春乃に勇人をかばわせて、二人でさえも敵わない由利の傍若無人ぶりを読者に対し印象づけるという流れにするかと思います。でないとこの二人、なんで登場したのかわかりませんし。

あるいは、もし由利の巧妙さや他人に対する取り入り方の巧さを描きたいのであれば、それをもっと強調しましょう。
魅力的な笑顔や態度で周囲を全員味方につけてしまい、本来被害者であるはずの勇人は理不尽にも孤立した挙句、なかば公認のような空気の中で無理やり執事にされるなど、やりようはいくらでもあります。
このお話は、ある意味ではまったく現実感がありません。そういう設定ですから、それはそれでいいんです。
現実味のない設定にリアリティを与えるコツとしては、一般人の(つまり読者と同じ目線の)反応を意識的に描くこと。事実は小説より奇なりというぐらいで、実際、そんなこと起こるんかいと言いたくなるような出来事ってけっこう世界では起きていますよね。
設定が突飛でも、そこに生きるキャラの反応が人間味あるものなら、それはキャラと同様生きた――もしかしたら起こるのかもしれないと思わせてくれる――物語になります。逆に、ここをおろそかにすると、読み手としてはとたんに醒めてしまいます。
暇人様のおそらくはこういうものが書きたいと思っていらっしゃる世界も、同じ書き手としては大体つかめます。ですから余計に磨き込みの足りなさが目についてしまうんですね。

それから、由利がなぜ勇人を選んだのかの理由ですね。
チラッと触れられてはいますし、彼女と勇人には何かしらの因縁があるのだろうなと思わせてはくれますが、それももっと強く勇人自身に突っ込ませてほしいところです。

あとはまあ、お節介以外の何物でもありませんが、ギャグとコメディはちょっと違うという点について意識してみるといいかなと。
ぶっちゃけ、ギャグが面白くないです(ごめんなさい)。本当に失礼な言い草ですが、パロディ的な――というか現実の芸能人ネタ発言などはいっそない方がいいと感じました。
これはもう「面白ければOK」という問題なので、絶対に入れるべきではないと申し上げているわけではないんです。純粋に一読者として読んだ時、ギャグが笑えないと醒めちゃうんですね。多分、読書経験的に、暇人様にも覚えがあることではないかと思うのですが。
コメディには具体的なギャグなんて必ずしも必要ではありません。そんなものなくても、キャラクターのコミカルな言動ややり取りでおかしみを誘うことはできるはずです。
書き手自身が楽しんで書いていることはギャグなしでもじゅうぶんに伝わってきますしね。


ここまでの総評としては「舞台設定と役者はそろっている」という感じです。
あとは読者目線を意識した動かし方に尽きます。エピソードにしても最初のうちは、「こんな話をどっかで読んだから、自分もそういうの書いてみたい」程度のものでかまいません。オリジナリティを突き詰めるあまり筆が止まるより、真似でいいからどんどん書き進めていった方が、絶対に上達します。
逆に言うと、まだそれだけ習作の段階なんですね。ですから、この先はぜひもっともっと貪欲に、ライトノベル以外の小説を読んでみたり映画を観たりして経験値を積んでいってください。
読んだものって、作品に如実に出ます。吸収した以上のものは、よほどの才能があればともかく、普通は出せませんから。

本当に最初の部分のみの感想で申し訳ございませんが、以上とさせていただきます。
  • 投稿者: 退会済み
  • 2013年 04月12日 05時57分
管理
nakonokoさん、こんばんは。まず、評価依頼をお受けいただきありがとうございました。m(_ _)m

nakonokoさんは、編集のお仕事か何かやられてるんですか? と本気で思うほどの的確な批評に、始めて見たとき思わず一、二歩ほど後退りしました。(本当です)

まさかこのような具体的に、更に核心を突いたお言葉を貰えるとは思っていませんでしたので、驚きを通り越して非常に申し訳なく思っています。(^_^;)


まず描写についてですが、実は私自身、文が長い割りに話が進んでいかない原因が、余計な描写を入れすぎてるんじゃないか? と前々から考えていまして、最近は量を減らそうとするよう心掛けていました。ですが、逆に量が少なかったんですね。展開が遅いのは、ただ私が書く文字数が少ないのと、描写が乏しいということなんですね(泣)


更にキャラについても鋭いツッコミありがとうございます。キャラなどはその場のノリで登場させている、言わば見切り発射状態で書いていたため、最近になってどうしたらいいのか悩んでいたところなんです。『始めに書いちゃって、後で汲み取ればいいや』って思ってしまっていた報いですね(泣)そこにも意見を頂き、ありがとうございました。



エピソードまでツッコミを頂けるとは……、感謝感激雨あられです(笑)先ほど述べた通りに、その場のノリと勢いで書いてしまっているため、ちゃんとしたエピソードに持っていけないことが殆んどなんですよ。そして、読者目線で考える。正に、私の悪いところであり、今後の目標になる言葉です。やはり読んでもらうために書いているのなら、読んでくれる人が楽しんでもらえるように努力すべきですね。今回突き付けていただいて、ようやく理解できました。


何か言い訳みたいなことをダラダラと書いてしまってスイマセン(^_^;)

nakonokoさんの批評で、自分の作品に対する見方がかなり変わりました。これからも頑張っていきたいと思います。最後に、指摘のため書いていただいたとても長い感想、詳しい説明と容赦ないツッコミ、本当にありがとうございました。
  • 暇人
  • 2013年 04月12日 20時25分
1 2 Next >> 
↑ページトップへ