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1〜4話まで一気に読みました。

静かな祈りだけがある村に、「祭り」を持ち込む異世界転生って発想がまず刺さりました。タイトルの「祝福はあるが、祭りはない」から、風祭(新太)が“日本の祭り”を持ち込む意味が、ラストの「和を背負え!」まできれいに一本線で繋がっていて気持ちいいです。

ゴブリン襲来のシーンも、ただ戦うんじゃなくて
・泣き止む子ども
・荷台を「みこし」に変える発想
・掛け声で息が揃っていく流れ
ここが完全に“お祭りの熱”になっていて、読んでいるこちらまで胸が熱くなりました。
「音が揃うと、息が揃う。息が揃うと、足が出る。」の一文、大好きです。

セレアの「祈り」と、新太の「祭り」が対比になっているのも良かったです。
静かな信仰しか知らない彼女に、「これが祭りだ」「“和を背負うこと”だ」と答えるやり取りは、この作品全体のテーマ宣言っぽくて印象に残りました。ラストの鑑定結果が一気に「脅威判定——厄災級」まで跳ね上がるオチも最高のフックですね。

異世界バトルものなのに、最初に解放されるのが「お祭りわっしょい」という、集団の足並みをそろえ、恐怖を和らげるスキルなのが新鮮でした。この先、他の街や国に“祭り”がどう広がっていくのか、セレアとの関係がどう変化するのか、続きを追いかけさせていただきます。
とても丁寧な感想を、ありがとうございます。(わっしょい!)
1〜4話まで一気に読んでいただき、感謝いたします。
続きも楽しんでいただけたら幸いです。
  • 晴雨
  • 2025年 12月19日 22時32分
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