感想一覧

街のイルミネーションの描写がとにかく綺麗で、冒頭から一気にクリスマスの空気に浸れました。
いつもはしっかり者なのに、綾の前だと照れたり泣いちゃったりすることみのギャップが可愛くて、ペアリングの場面からチャペルでの「愛してる」→キスまで、ずっとニヤニヤしながら読んでいました。
後半、「最後の口づけ」という一文が出てきた瞬間に、それまでの甘さにふっと切なさが差し込んでくる感じがして、タイトル回収も含めて胸に残ります。
雪、指輪、涙、キスと“聖夜の恋”の要素が全部そろっているのに、どこか一夜の奇跡のような儚さもあって、とても印象的なクリスマス百合でした。素敵なお話をありがとうございました。