感想一覧
▽感想を書く拝読しました。静かなSFホラーとして、めちゃくちゃ効きました。
「バイト」「テンプレ」「誤差」「規定どおり」みたいな“軽い言葉”で包みながら、最後に残るのが数字じゃない重さなのがえげつない。
特に好きだったポイントが3つあります。
日常の語り口のまま、禁止領域へ滑り込ませる導入
「試験にも出る」「資料3ページ目に太字」って、学生のリアルで読者を安心させてからの「にもかかわらず、僕はその日、重力をいじっていた。」が気持ちよく怖い。
“誤差”がだんだん人間を侵食していく過程
工具箱の落下の遅れ→グラフの呼吸→浮く→揺れ幅が体感域へ、の段階が綺麗で、しかも会話が軽いから余計に不穏が際立つ。
「世界が、計算を間違えている感じ」って表現が、この話の核でした。
ラストの制度ホラー
報告書の「人的被害なし」、そして「書く欄がない」→
想定外は想定されていない、タイトル回収が冷たすぎて最高です。
先輩の死(あるいは消失)が、宇宙の怪異よりも“事務処理”で殺される感じが後引きます。
あと、坂上の変化が効いてました。最初は人生観が軽いのに、最後に
「重力って、ちゃんとあるほうがいい」
と言うのが、笑いじゃなくて祈りになってる。
SFとしても、倫理としても、ちゃんと“重力=引っ張るもの”を比喩にして、
思い出も同じように引っ張る、で終えるのが美しいです。
同系作の【宇宙のアルバイト─最終日─】も読ませたくなる余韻でした。
読み手としては、軽口で進むのに心だけ重くなる、すごく良い短編でした。
「バイト」「テンプレ」「誤差」「規定どおり」みたいな“軽い言葉”で包みながら、最後に残るのが数字じゃない重さなのがえげつない。
特に好きだったポイントが3つあります。
日常の語り口のまま、禁止領域へ滑り込ませる導入
「試験にも出る」「資料3ページ目に太字」って、学生のリアルで読者を安心させてからの「にもかかわらず、僕はその日、重力をいじっていた。」が気持ちよく怖い。
“誤差”がだんだん人間を侵食していく過程
工具箱の落下の遅れ→グラフの呼吸→浮く→揺れ幅が体感域へ、の段階が綺麗で、しかも会話が軽いから余計に不穏が際立つ。
「世界が、計算を間違えている感じ」って表現が、この話の核でした。
ラストの制度ホラー
報告書の「人的被害なし」、そして「書く欄がない」→
想定外は想定されていない、タイトル回収が冷たすぎて最高です。
先輩の死(あるいは消失)が、宇宙の怪異よりも“事務処理”で殺される感じが後引きます。
あと、坂上の変化が効いてました。最初は人生観が軽いのに、最後に
「重力って、ちゃんとあるほうがいい」
と言うのが、笑いじゃなくて祈りになってる。
SFとしても、倫理としても、ちゃんと“重力=引っ張るもの”を比喩にして、
思い出も同じように引っ張る、で終えるのが美しいです。
同系作の【宇宙のアルバイト─最終日─】も読ませたくなる余韻でした。
読み手としては、軽口で進むのに心だけ重くなる、すごく良い短編でした。
かっこいいです。
話の流れも結末も、さっぱりしたセリフ回しも。
じわじわ事態が悪化して、戻れなくなってから致命的なことに気付くところがたまりません。
ありがとうございました。
話の流れも結末も、さっぱりしたセリフ回しも。
じわじわ事態が悪化して、戻れなくなってから致命的なことに気付くところがたまりません。
ありがとうございました。
ご感想、ありがとうございます。
「じわじわ事態が悪化して、戻れなくなってから気付く」──まさに、そこを書きたかったので、読み取っていただけて嬉しいです。
重力も、仕事も、たぶん人生も、気付いたときにはもう遅い。そういう怖さが、少しでも伝わっていたなら幸いです。
読んでくださってありがとうございました。
「じわじわ事態が悪化して、戻れなくなってから気付く」──まさに、そこを書きたかったので、読み取っていただけて嬉しいです。
重力も、仕事も、たぶん人生も、気付いたときにはもう遅い。そういう怖さが、少しでも伝わっていたなら幸いです。
読んでくださってありがとうございました。
- 真野真名
- 2026年 01月09日 23時48分
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