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感想失礼いたします。
中南米という地域を、感情論ではなく「資源・地政学・国際法」の交差点として捉えている視点がとても印象的でした。背景が分からないところから一つずつ調べ、麻薬という大義と石油という現実のズレを整理していく構成が読みやすく、思考の流れに無理がありません。

実は私自身、以前からキューバ革命を題材にした小説を連載しており、中南米が常に“理念”と“資源”の間で外部から消費されてきた歴史を調べています。その視点で読むと、本作が提示している「コスパで選ばれる正義」や「民主化という名の支配」という問題意識が、非常にリアルに刺さりました。

特定の結論を断定せず、日本の立ち位置やICCの話題まで含めて読後に違和感を残す書き方も、エッセイとしてとても効果的だと思います。考えさせられる一篇でした。
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