感想一覧

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あれ?
公爵家令嬢であっても「王国に不安を招いた罪」で裁かれるなら、
つまり同様に「王太子であっても公爵家との不和を作ったその罪により裁かれないといけない。具体的には王太子の座から降りる」って事になるのでは?
なんで王太子は王になれたの?
ご感想ありがとうございます。
とても鋭い視点だと思います。

制度論だけで見るなら、おっしゃる通りです。
「王国に不安を招いた」という罪が裁かれるのであれば、それを主導した王太子もまた同じ基準で裁かれなければ整合性は取れません。
本来なら、責任問題や退位論が出てもおかしくない案件です。

ただ、この物語で描いているのは「制度として正しい裁き」ではなく、
「正義という名の空気が、誰を裁き、誰を裁かないかを恣意的に選んでしまう構造」でした。

公爵令嬢は“切っても体制が揺らがない存在”だった。
一方で王太子は“切ると体制そのものが崩れる存在”だった。
だから同じ「不安を招いた」という事象でも、適用される責任の重さが変わってしまった、という構図です。

つまりあれは、
・罪の重さの違い
ではなく
・裁かれる側の立場の違い
によって結果が決まった、という話になります。

王太子が王になれたのは、無実だったからでも、正しかったからでもなく、
「裁いてしまうと王国の正統性そのものが壊れる側の人間だったから」
という、かなり歪んだ理由です。

この点はまさに本作のテーマでもあって、
「正義は平等ではない」
「守るべき体制に属する者は、正義の適用対象から外れることがある」
という部分を意図的に残しています。

なのでご指摘は論理的に完全に正しく、
その“正しさが通らない世界”を描いたのが、この作品だと思っていただけると嬉しいです。
ひとつたけ訂正を。
爵位の剥奪とありますが、爵位を持っているのは◯爵を名乗っている当主だけ(このお話の場合は主人公の父)で、家族に爵位はありません。爵位持ちの家族だというだけです。
持っていないものを剥奪する事は出来ませんし、ここで爵位剥奪というと主人公の家の取り潰し(公爵家が無くなる)という意味になります。
  • 投稿者: 月白
  • 女性
  • 2026年 01月10日 02時04分
ご指摘ありがとうございます。
おっしゃる通り、爵位を有するのは家の当主のみであり、令嬢本人の「爵位剥奪」という表現は制度的に不正確でした。

該当箇所については、
「公爵家令嬢としての立場、および後継者候補としての資格の剥奪」
という形に本文を修正しております。

物語上の意図は「家そのものの取り潰し」ではなく、
主人公個人が公爵家の後継ラインおよび王国社会における公的立場を失う、という点にありましたが、
表現が足りず誤解を招いてしまい、申し訳ありません。
制度面まで丁寧に読み、指摘していただき感謝いたします。
今後の表現にも気をつけていきます。ありがとうございました。
正義とは…
勝者を勝者たらしめる言葉。
……な〜んてね(笑)。

「勝てば官軍負ければ賊軍」
昔の人は上手いこと言いますね。
言葉には強い力がある。音の持つ印象、響き、イメージ等。
言葉は人を殺められる。それは「言葉」自体に力があるわけではなく、「その言葉」によって内側(精神)に攻撃ができるから。
・ある人に「あなたの○○なところがちょっと…」と言われたとする。同じ言葉を200人の人が一度だけ言った。200人側は「一度しか言っていない」けれど、言われた側は200回同じ言葉を聞いた。
・ある人が「○○のこういう所はクズだ」と言った。そのある人は○○を知る人に「あなたは○○に似ている」と言い続けた。
両方とも、こうやって見ると「ないわ〜」と思えても、日常に寄り添っている?忍び寄っている?もの。
言葉は身近過ぎて、その力の持つ怖さが見えにくい。そのくせ、大切な思いを言葉にしない事が多い。
心の持ちようや言動は、良くも悪くも「自業自得」ですね(*^^*)

今作は、ちとその後?過程?が見たくなりました(笑)。
楽しいお話をありがとうございました(>ω<)
  • 投稿者: ゆち
  • 40歳~49歳 女性
  • 2026年 01月09日 17時12分
丁寧に読み解いてくださり、ありがとうございます。
「言葉の力」についてのご指摘、とても印象的でした。

おっしゃる通り、言葉そのものが刃なのではなく、繰り返され、共有され、空気になることで人を傷つけ、世界を歪めていく――その過程こそが一番厄介なのだと、私自身も感じています。

勝者が正義を名乗り、敗者が説明を許されなくなる構造は、物語の中では分かりやすく、現実では静かで残酷ですよね。
本作では、その「分かりやすさ」に飲み込まれずに現実を見る視点として、元ギャル悪役令嬢という立場を選びました。

仰る通り、その後や過程を描こうと思えば、いくらでも重く、長くなります(笑)。
今回はあえて、 「物語が終わった後も続いてしまう現実」 の入口だけを置く形にしています。
楽しいと言っていただけたこと、とても嬉しいです。
素敵な感想を、本当にありがとうございました。
振りかざした正義は、前例として地に落ちる。
だが王家は拾い上げる事は出来ない。
誰かに命令する事もない。
王族は頭を下げる事も、膝を折る事も出来ない。
それは己の敗北となるから。
命令は己が作り上げた前例を認める事になるから。
そして正義は朽ちていく。
聖女の中で輝いてた正義は錆びていく。
現実を見ようと見まいと。
ご感想ありがとうございます。
正義が前例となり、同時に足枷にもなる構造を、丁寧に読み取っていただけたと感じました。
王家や聖女が動けなくなる理由も含め、そう受け取っていただけたことを嬉しく思います。
冤罪で裁いてる時点で正義も何もないけど。
  • 投稿者: ima
  • 23歳~29歳 女性
  • 2026年 01月07日 04時12分
ご感想ありがとうございます。
まさにその通りで、冤罪の時点で正義は成立していません。
ただ、それでも「正義だと信じて疑わない構造」が存在するのではないか、
という点を描きたくて、この物語を書きました。
率直な受け止め方を共有していただき、ありがとうございます。
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