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そもそも何で王太子は間違えたんだろう?
奨学金で通っている地方の伯爵家の次女なんて、王太子に接点ないだろうし、
王太子がエリスと聞いたら、接点がありそうなエリス・フォン・グラシアンと思いそうだけど。
関わりのない家なら家名で呼ぶだろうから、噂をばら撒いた方が、陥れてたかったエリス・フォン・グラシアンとエリス・ライナーとを勘違いしてるのに気付きそうなものだけど。
エリス・フォン・グラシアンとエリス・ライナーを勘違いさせようとした人が誰かいたとか?
  • 投稿者: 聖湾
  • 2026年 01月18日 08時16分
とても鋭いご指摘をありがとうございます。
まさにそこが、この話で一番「気持ち悪く」したかった部分でもあります。

普通に考えればおっしゃる通りで、
王太子が「エリス」と聞いた時点で、最初に思い浮かべるのはエリス・フォン・グラシアンの方であるはずですし、
奨学金で通う地方伯爵家の次女と直結するのは不自然です。

それでも間違えた理由は、
「誰かが完璧に仕組んだ陰謀」よりも、
・噂が名前だけで流れ
・確認されないまま意味だけが膨らみ
・王太子自身が“自分の物語に都合のいい悪役”を無意識に選んだ
という構造にあります。

つまり、
誰かが意図的にすり替えたというより、
「誰も確認しなかった」ことそのものが原因です。

王太子は
・証拠を見ず
・家名を確認せず
・関係性を整理せず
・泣いている側の物語をそのまま採用した
その結果として、もっとも弱い立場の「エリス」が当てはめられました。

だからこの断罪は、
陰謀ではなく“制度の空白”で起きています。

もし「エリス・フォン・グラシアンを陥れたい誰か」がいたなら、
彼女ほどの立場と影響力を持つ人物を、あのやり方では落とせません。
逆に、エリス・ライナーのような立場だからこそ、
誰も守らず、誰も確認せず、断罪が成立してしまった。

この話で描きたかったのは、
「悪意がなくても、人は簡単に加害者になれる」という構造でした。
ご指摘の通りに考えると不自然に見えるからこそ、
その不自然さ自体が、王太子の“確認放棄”の証明になっています。

とても大切な部分を突いていただき、ありがとうございました。
淡々としているようで、とても重厚かつ考えさせられる作品でした。
「事実は何か。証拠はどこか。手続きは守られたか。感情を否定しない。だが、感情に支配させない」という言葉。現実を生きる者にとっても「座右の銘」にすべき言葉に思えました。激しい感情のままに動くのではなく、あくまで理性を保つ……難しいけれど、大切な事です。
素晴らしい物語を、ありがとうございました。
  • 投稿者: このみ
  • 2026年 01月17日 23時07分
お読みいただき、ありがとうございます。
あの一文を「座右の銘」と感じていただけたこと、とても光栄です。

感情そのものは否定しないけれど、
それに支配されてしまった瞬間に、正しさや責任が壊れてしまう――
その境界を描きたくて書いた言葉でした。

激しく揺れるからこそ、理性を保つことが難しく、
同時に一番大切なのだと思います。
そこを現実にも重ねて受け取っていただけたのは、作者として何より嬉しいことです。

丁寧に読んでくださり、そして深く受け止めてくださり、
本当にありがとうございました。
いつもと視点の違う断罪劇
文字数以上の内容がありました
こういうのをもっと読みたい!
  • 投稿者: yomunosuki
  • 2026年 01月17日 11時49分
お読みいただき、ありがとうございます。
「文字数以上の内容」と感じていただけたのが、とても嬉しいです。
断罪劇を“ざまぁ”ではなく、少し違う角度から見てみたらどうなるか、という部分を意識して書いていました。

こういう視点の話を読みたいと思ってもらえたこと自体が、何よりの励みになります。
本当にありがとうございました。
重厚なストーリーで読み応えがありました。明るい学園の中のどす黒さ、薄暗い王宮の中の光が対称的で、惹き込まれました。2人のエリスもまた、それぞれの生き方を見出していく過程が面白かったです。静かな時間をありがとうございました。
  • 投稿者: 湯飲み
  • 2026年 01月16日 09時51分
お読みいただき、ありがとうございます。

「明るい学園の中のどす黒さ」と「薄暗い王宮の中の光」という対比を受け取っていただけたのが、とても嬉しいです。

どちらも完全な善でも悪でもなく、場所によって“見え方”が変わるだけだという構図を意識していました。
二人のエリスが、それぞれ違う場所で生き方を見つけていく話でもあったので、そこに注目していただけたことも光栄です。

静かな物語でしたが、同じ静けさで受け取ってもらえたことが何よりの励みになります。
ありがとうございました。
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